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2022/07/05

フリーランスウェディングプランナーの3つの働き方

Wedding details. Wedding decor. Wedding style.

こんにちは、アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

当社で運営している結婚式場とウェディングプランナー経験者の業務委託マッチングサービス「Wedding Me Works」と、フリープランナーのプラットフォーム「Leju」で活躍されているプランナー事例から、最近増えてきているフリープランナーの働き方を3パターンご紹介します。

 

1.自身の運営するプロデュースブランドがメインのパターン

独立してプロデュースブランドを立ち上げ、直接お客様から問合せを獲得し、プロデュースフィーを収益として活動しているパターンです。理想とする創りあげたい結婚式像がある方や得意とするプロデュースのスタイルを届けたいなど、独立するきっかけとなった思いを実現したい方がこのパターンのことが多いです。

独立するときにはこのパターンになることを目指している方も多いのですが、フリープランナーが個人で必要十分な収益を上げるだけの集客の難易度はかなり高く、後述する結婚式場の委託業務と並行されている方が多いのが現状です。

一般的な業務内容としては、以下の通りです。

  • ブランドサイトの管理・更新、SNSアカウントの運営等の集客業務
  • 新規問合せ対応(ヒアリング、会場探し、提案、等)
  • 結婚式の打合せ、手配、同行、等
  • 結婚式の設営、ディレクション、スタッフ集め、撤収、等

そして1組当たりのプロデュースフィーを約20万円程度と考えると、これらの業務を行いながら1か月あたり平均で約5~6組の問合せ、2組の成約が必要となってきます。

個人の生活スタイルや地域によって必要な売上が異なるため一概には言えませんし、プロデューススタイルによっては上記業務のすべて必要というわけではありませんが、生計を立てられるレベルで稼ぐためには集客が最もハードルが高いと言えそうです。

 

2.結婚式場との委託契約専門のパターン

自身のブランドを持たず、結婚式場との業務委託契約での仕事をメインに活動するパターンです。結婚式場の業務委託の仕事内容は報酬相場について知りたい方は以下の記事を参考にご覧ください。

業務委託ウェディングプランナーの仕事内容と報酬制度・報酬相場

成果に応じてしっかり稼ぎたい方や自分の時間で働きたい方、1つの会場ではなく様々なタイプの会場で経験を積みたい方などがこのパターンを選択されていることが多いです。

1か月の報酬目安としては案件や契約企業によって差はあるものの、おおよそ以下の通りです。

  • 新規接客メインだと月間20接客8成約で約50万円
  • 打合せ担当メインだと月間5組担当で約45万円

ここから税金や社会保険を納めるので実際の手取りはもっと少ないですが、それでも式場でプランナーとして働いていた時と比べると手取りは増えるケースが多いでしょう。

一方、このパターンで活動されている方の懸念点としては以下のような点が挙げられます。

  • 公開されている案件情報が少なく案件探しが大変
  • 案件単位の報酬なので仕事をしないと収入がなくなる
  • 基本的に式場から指定されるルール(オペレーション、提携先等)に準じるのでプロデュースや新規の自由度が低い

最近では結婚式場の人材不足が理由で業務委託案件は増えてきており今後この市場は伸びていくとは想定されますが、5年~10年この働き方を続けるプランナーがたくさん出てくるかと言われると微妙な気はします。

 

3.自身のブランドと委託案件の両方を行うパターン

自身のプロデュースブランドを運営しつつ、結婚式場からの委託案件の仕事も並行して行うパターンです。独立直後からこの選択をする方もいますし、自ブランドでの集客が想定以上に難しくて古巣や知り合いの紹介で委託案件も受け始めるなどきっかけは様々です。

委託業務で経験値アップと収益確保をしつつ、その間でブランドをじっくり育てる。そして徐々に仕事の割合を委託から自ブランドに移していく、というスタイルを目指している方が多いと言えます。

ある程度の収入を確保しつつ稼働時間のコントロールも自分でできるので、中長期的な目線で考えられるのはこのパターンのいい点だと言えます。

一方で懸念と言えば、ある程度の収入は委託の仕事を続けていれば確保できてしまうので、ブランドを育てる意欲が少しずつなくなってしまうことがある点です。

1.でも書いたように、特に昨今では独立するフリープランナーの数は増えているので、その中でも何か特筆して顧客に選ばれる理由が必要になります。それを作るためのハングリーさというか、貪欲さが気付いたら薄れていってしまうんですね。

もちろん全員がそうであるわけではないのですが、ブランドを育てることの大変さや続けることの難しさに直面してしまう方も少なくないと言えます。

 

フリーランスウェディングプランナーの働き方まとめ

今回の記事で紹介した3つのパターンはどれが正解というわけではなく、独立の目的や生活スタイル、自ブランドの成長フェーズによって最適な方法は異なります。まずはどんな働き方があるのかを知ることで、これからフリーランスウェディングプランナーを目指す方にとって参考になればと思います。

今回ご紹介したような働き方や業務委託案件に興味がある方、自分だったらどんな働き方ができるのかとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。

この記事を書いたライター

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