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2024/02/16
更新: 2026/05/10

フリーランス人材の「行動量」を結果に結びつけるために大切な考え方

こんにちは、アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

当社で運営している結婚式場とウェディングプランナー経験者の業務委託マッチングサービス「Wedding Me Works」での事例から、フリーランスの方が頑張って行動したことを結果に結びつけるための大切な考え方についてお送りします。

 

左右対比 — 左側=「打席数だけを増やしている人」(複数の小さな矢印を闇雲に放っているシルエット)、右側=「狙いを絞って成果を出す人」(少数の太い矢印を的に当てているシルエット)

圧倒的な行動量はとても重要な要素

独立や起業が1つのブームになっている昨今、とにかくまず行動しよう!打席数を増やそう!とよく言われますよね。あれこれ考えたり悩んだりするよりも、まずはアクションを起こしてやってみよう、失敗してもいいじゃないか、その反省を生かして次に活かせばいいのだから、みたいな感じです。

ブライダル業界に限らず、スタートアップやベンチャー企業の人、若手のビジネスパーソンのSNSやビジネスメディアなどでよく見かけます。

僕もこの考えには基本的には賛成で、なにかを成し遂げんとするのであればちょっとでもイケるかも!?と思ったらとりあえずやってみよう派です。

何か新しい事業や企画のアイディアがあったとして、

  • 思いつくのは10,000人
  • 深く考えるのは1,000人
  • 実際にやってみるのは100人
  • 継続できるのは10人
  • 成果出せるのは1人

みたいなイメージで、自分が「これはいいサービスになるぞ!」と思いついても、だいたい同じようなことはもう誰かが考えてたりします。なので実行して結果を受け止めて改善し続けられることの方があれこれ思いつくだけで動かいない人より成功する確率は高いのです。

その一方で、じゃあとにかく行動すればいいのかというとそうではなく、目的やゴールにたどり着くまでのフェーズによって最適な行動があって、そのバランスが分かった上で行動量を意識できると最短距離で進めるようになるんだろうなと思っていて、最適化は意外と難易度が高いものでもあります。

ということで今回は「行動量」について深く考えてみます。

 

目的が変われば最適な行動も変わる

例えば、野球やっている人が毎日腕立て伏せ100回!素振り100回!の練習をやったとします。

これだけやろうとするとけっこう時間かかりますから、相当な行動量ですし本人としても行動している気にはなるでしょう。

ただ、

  • (1)甲子園を目指している人
  • (2)草野球を楽しみたい人
  • (3)運動不足を解消したい人

では目的が違うので、この行動(野球の練習)が最適かどうかはそれぞれで変わります。

(1)の人はこれだけだと足りないよ、ってなるし、(2)の人にはちょうどいいかもしれない、(3)の人はこんなにやらなくていいからジョギングやストレッチも入れたら?みたいな感じかな。

あと現状のレベル感によっても考え方は変わりますよね。

  • (X)現役10年目
  • (Y)10年ぶりにやる人
  • (Z)初心者

この3人が先ほどの同じメニューをこなしたとしてもそれでいいの?の判断は違うよね、と。

僕は野球部だったのでこんな例えで書きましたが、部活に限らずこれまで何かに取り組んだ経験のある方だとこういったイメージはしやすいのではないでしょうか。

ただ、これがビジネスになるとけっこうわかりにくくて、と言うのも目指していることが人によって全然違うからなのですが、部活でもビジネスでも共通しているのは「行動は大事なのは間違いないがあくまでただの行動でしかなく、人と比べるものではないし最適かどうかは人による」ってことです。

 

「行動量」は「負荷」と「回数」に分解できる

では自分に最適な行動ってどう考えればいいのか?となるわけですが、僕は次のように考えています。

・行動量=負荷×回数

例えば、行動量100だとして、負荷×回数のパターンで考えると

  1. 0.1×1,000回
  2. 1×100回
  3. 10×10回
  4. 100×1回

と言った感じで、1〜4だとやることも得られるであろう成果も全然異なると考えられます。ブライダルで考えると、以下のような例になります。

4 象限散布図

1.負荷0.1×回数1,000

SNSでいいねを押す、いろんな人のブログやSNSを定期的に読む・チェックする、など手軽にできるアクションで手数を増やすパターン。

フリーランスで活動される方は自分の認知を獲得するために自分から反応するのは効果ありますし、広く浅く興味を持って自分のインプットにするなどですね。即効性も高い。心理的・体力的な負荷が小さいので比較的続けやすい一方、このパターンのアクションだけを続けていても実力はつかない。

2.負荷1×手数100

InstagramやX、TikTokで定期的に発信する、セミナーに参加する、コミュニティに入る、など反応から発信となると負荷が上がりますが、どちらかと言えばまだ頻度高く行動を積み重ねるパターン。

企業に所属されている人だとSNSやコミュニティ参加等は制限されていることもあると聞きますが、自分のアカウントで自分の言葉で発信を継続することでセルフブランディングにつなげていきます。これからの個の時代ではこの行動は必須とも言えるのかなぁと思います。

3.負荷10×手数10

ブログを書く、LINEで1:1対応する、セミナーやコミュニティを開く・運営する、など

1回あたりの負荷は大きく頻度を高めることは難しいものの、継続することでブランド資産化につなげることができる。特にブログコンテンツなどはフロー型のSNSと違ってネット上に残りますしね。とりあえず始めてみたけど続きませんでした、というパターンが多いのはこの辺りから。逆に続けられるとそれだけでけっこう目立てる。

4. 負荷100×手数1

新規事業やサービスを作る、デザインやマーケティング・プログラミングなど新しい分野を勉強する、など

めちゃ大変なのでやりきることが一番難しいが、やった後の結果も一番大きい(新規事業の場合はヒットすれば、ですけど)。そもそも取り組もうと考える人も多くないですが、ここまでやれると人材レア度SSRだと思います。

また2026年現在、生成AIが広く使われるようになったことで、「行動量」の基準そのものが、これまでとは比べ物にならない水準に押し上げられているように感じます。

たとえば「0.1×1,000」(超低負荷×大量試行)に分類した領域(市場リサーチ・SNS
投稿の量産・競合動向の網羅的把握・情報の一次収集、など)は、AIを使えばほんの数時間でこれまで人間が一週間かけていた量を捌けるようになりました。「1×100」(中負荷×中試行)の領域も、AIによる下書き生成・テンプレ設計・要約レビューで実装スピードが大きく上がっています。

つまり、これまでなら「圧倒的な行動量」と呼ばれていた水準が、AIの併用を前提になるともはや「最低限の行動量」に近い位置まで押し下げられている、と捉えるのが自然です。AIを使う個人と使わない個人とでは、出せる行動量の差が桁違いに開いていく構造になっていて、これは数年前にはなかった変化だと思いますし、今後はより格差が加速していくと思います。

 

自分がなりたい姿と最適な行動のバランスを探る

1〜4のどのパターンを選択するのが正解か?と考えるのではなく、なりたい姿から逆算してどういうバランスで行動するのかを考えることが必要です。

いつまでにどういう姿になりたいのか?そうすると今のタイミングで必要なのは何か?

一概に正解があるものではないですが、

  • 独立直後のフリーランスの方であれば1や2の比重が高くなる
  • 異業界への転職を考える若手であれば4の勉強を今は頑張る
  • 採用を頑張りたい企業であれば2や3の取り組みを強化して人材プールを作ることを目指す
  • これからについて悩んでいる人であれば2くらいの負担でインプット機会を増やす

こんなイメージでしょうか。

負荷の少ない行動の方が始めやすく続けやすいが実力は付きにくい、逆に負荷が高い行動の方が始めにくく続けにくいがやり切ったときの成果は大きい、そのバランスを見極めて何をやるかを決める。

言葉にすると簡単なのですが、どのバランスが今の自分に合っているかを知るためには実際にやりながら探っていくことのが一番早いかなと思うので、とにもかくにもまずは動き出すことが大事です。

それともう1つ、自分の「総行動量を上げるために何ができるか?」を考えることも大切です。

ここまで行動量100の内訳について書いてきましたが、総行動量1,000の人と100の人がいたら、どんな内訳であっても1,000の人が勝つでしょう。

総行動量を高めるためには、

  • 時間の作り方の工夫
  • 確保できる時間と活動の相性の理解
  • モチベーションの維持安定
  • 結果を出したときの自分のイメージの明確さ

などが要素としてありそうです。

例えば隙間時間の活用であれば1のような負荷の軽い行動が相性いいですし、休日にガッツリ勉強するぞの場合はパターン4のようなことをやりやすい。これを逆にやってしまって隙間時間でプログラミング勉強しようとしたり、時間をとれる休日に終日SNSパトロールに費やしたりするともったいないんじゃないのかなぁと思います。

左右二分割。左側=「AI 領域」(0.1×1,000 / 1×100 のドット集合・AI 歯車アイコンが包み込む)で「量で平準化」のラベル。右側=「人の希少領域」(10×10 / 100×1 のドット・小さな人型シルエットが積み上げ)で「質に重心」のラベル

 

行動量を成果に結びつけるための考え方のまとめ

「行動量が大事だ!」は正しいのですが、この言葉を表面的に捉えるのではなく、もうちょっと深く考えてみたら自分の時間の使い方も少し変わったよという話でした。

弊社は自社事業も運営していますが、業務の7割くらいはクライアントワーク中心の会社なので、年間通すと規則性がなく繁忙期と閑散期があるんですよね。受注が増えて忙しい時期と案件が終わって時間が取れる時期が不定期でやってくる。これは個人で事業を営むフリープランナーさんも同じような状況であることが多いと思います。

冒頭でも最後でも書きましたが「行動量の多い人が勝つ」ということは事実だと思うので、その中でさらに時間の使い方のバランスも考えるきっかけになるとよいなと思います。

最後に少しだけ補足すると、AIの登場で変わったのは行動量の基準値だけではなく、人が時間を使うべき「行動の質」も大きく変わってきました。

先ほど書いたようなAIが代替できる領域が広がるにつれて、人が手数を費やすべきはAIに置き換えられない領域に集約されてきています。1組の顧客と過ごす深い時間・現場での偶発的な観察・独自経験からの判断・業界の暗黙知の言語化、といった部分がそれにあたります。低〜中負荷側は
AIに任せて当然の領域になり、人間だからできることとしてはスキル獲得や経験の質が積み上がっていくような行動に重心を移していくのが、これからはより重要になっていくと思います。

今回の記事では深くは触れませんでしたが、ウェディングプランナー経験者の業務委託案件での働き方に興味がある方、自分だったらどんな働き方ができるのかとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。

この記事を書いたライター

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