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2022/07/28

結婚式場がウェディングプランナーをアウトソーシングする場合と雇用する場合の違い

こんにちは、アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

当社で運営している結婚式場とウェディングプランナー経験者の業務委託マッチングサービス「Wedding Me Works」での事例から、結婚式場がウェディングプランナーをアウトソーシングすることと雇用することの違いについてをまとめます。

 

ウェディングプランナーの雇用とアウトソーシングの違い

まず初めに、プランナーを雇用した場合とアウトソーシングにした場合の違いについて簡単にまとめます。

会計上の違い

雇用にすると、プランナーに支払う人件費は給与賃金で計上し、ほぼ固定費となります(来館や施行があってもなくても同じ金額がかかる)。また、社会保険料や残業代、賞与、採用費など雇用に伴ってかかる費用も掛かります。

アウトソーシングにすると、新規や担当など業務単位で業務委託料が発生し、ほぼ変動費となります(来館や施行の数によって金額が変動する)。

業務オペレーションの違い

雇用している社員が担当する場合は、自社で設定している基本オペレーションに沿った運用が可能なので、特段用意することはありません。

アウトソーシングにすると、基本オペレーション通りにできる場合もあれば難しい場合もあります。自社のオペレーションに合わせてもらうか、特例的な専用のオペレーションフローを組むか、自社とアウトソース先の力関係次第で決まるとも言えます。

コミュニケーションの違い

雇用されている社員同士は、普段から毎日顔を合わせるので業務的なこと以外でも密にコミュニケーションを取ることができる(いいことだけとは限りませんが)。

アウトソーシングにすると、業務発生時(依頼時)にしか会うことはないので必要最低限のコミュニケーションになることが多いです。もちろん、複数回の業務依頼をして徐々に慣れていくことも多いでしょう。

システムの違い

雇用されている社員の場合は社内システムを使うことになります。

アウトソーシングにすると、権限レベルに差をつけた専用アカウントを発行して社内システムを利用してもらうか、システムも利用せずに別のオペレーションを組むか、のいずれかが必要なります。

 

結婚式場がウェディングプランナーをアウトソーシングするメリット

固定費を変動費化できる

集客が落ち込んだり施行が少なくなるとその分だけ業務委託料も少なくできるので、売上が変動しても利益確保をしやすくなります。ブライダル業界は特に繁忙期と閑散期の業務量の差が大きいですし、ここ数年は集客トレンドも大きく変わっていますので、会場費などただでさえ高い固定費を抱えるよりも少しでも費用を変動費化したほうが経営としてメリットが大きいタイミングは多いと言えます。

人にかかるコストを抑えることができる

アウトソーシングの場合はプランナーを直接雇用するわけではないので、社保や残業代、賞与、採用費用などは掛かりません。その分だけ人にかかる費用を抑えることができます。

育成の必要がない

委託で来てくれるプランナーはそれなりの経験者であることがほとんどです。例えば自社で新卒社員を採用して一人前のプランナーまで育成する場合は少なくとも1年~3年くらいはかかります。その間の給与だけでなく研修や育成にかける時間という見えないコストも発生しますが、即戦力の方をスポットで依頼することができるとその育成コストを抑えることができます。

 

結婚式場がウェディングプランナーをアウトソーシングするデメリット

ノウハウがたまらない

高い成約率や組単価などいい成果が出たとしても、そのノウハウはアウトソース先のプランナーの持っているノウハウによって得られる成果なので、自社のノウハウとして蓄積していくことができません。また、フリープランナーはそのノウハウで飯を食っているので簡単に外部の人に教えることも少ないです(研修講師などを兼ねている方の場合は別)。

既存メンバーへの負荷が出やすい

アウトソーシングを利用する場合、普段とは違うオペレーションを組むこともあり、その場合はこれまで普段通り業務を行っていたプランナーも気を遣わなければいけないシーンが増えてきます。

そうすると、通常以上の負荷を与えてしまうことにもなりますし、また、たいていの場合は社員のプランナーの給与よりも外注プランナーへの報酬の方が高い場合がほとんどなので、そのあたりでも不満を持ったりすることもあります。

必要なときにすぐに手配できるとは限らない

フリープランナーの派遣は新規・打合せとも現状で潤沢なリソースを持った会社があるわけではなく、個人で活動をされている方や少人数でチームを組まれている方がほとんどです。そのため、急な依頼をしても必ず手配できるわけではなく、それを前提とした受注計画を組みにくいこともデメリットの1つです。

 

フリープランナーと業務委託案件をつなげるサービス

Wedding Me Works

weddingmeworks

弊社で運営しているフリーランス・副業プランナーと結婚式場のマッチングサービス。毎月プランナー登録者は利用企業は増加中です。お問合せはこちらから。

https://works.bridal-oshigoto.com/inquiry/planner

プラナビ

NewValuFrontierが運営するプランナーと結婚式場のマッチングサービス。
http://planavi.wedding/planner/

プラスワンプランナー

株式会社永光が運営するプランナーと結婚式場のマッチングサービス。
https://plusone-p.com/

 

結婚式場のウェディングプランナーアウトソーシングについてまとめ

ブライダル業界に限らず1つの会社に所属しない働き方をする人はどんどん増えてくることが予想されますので、その流れに対して事業者側でどのように対応していくのか、準備すべきかは今後の生存競争を勝ち抜いていく上で重要なポイントと1つと言えるでしょう。今回の記事をきっかけに、これまでの常識や当たり前について改めて考えてみて、プランナーを外注するということについても検討してみてはいかがでしょうか。

また、業務委託案件に興味があるフリープランナーの方、自分だったらどんな働き方ができるのかとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。

この記事を書いたライター

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