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2022/07/05
更新: 2026/05/09

フリーランスウェディングプランナーの3つの働き方 — ブランド運営・式場委託・併用型のリアル【2026年版】

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こんにちは、アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

当社で運営している結婚式場とウェディングプランナー経験者の業務委託マッチングサービス「Wedding Me Works」での事例などをもとに、フリーランスウェディングプランナーの3つの働き方についてお送りします。

「フリーランスウェディングプランナー」というキーワードでネット検索すると、収入の話、独立の話、向き不向きの話など色々な情報が出てきます。ただ、漠然と「いつかフリーランスでやっていきたい」と感じている状態で読んでみても、結局自分が具体的にどんな働き方をすることになるのかがクリアになりにくい、という声をよく聞きます。

実際に稼働しているフリーランスウェディングプランナーを見ていると、ひとくちに「フリーランス」と言っても収益モデルは大きく3パターンに分かれます。本記事では、その3パターンの実態を整理しました。何となく憧れている人が、自分の希望や生活に合いそうな型を選ぶための判断軸として読んでもらえると嬉しいです。

 

フリーランスウェディングプランナーの3つの働き方を一目で見せる図解

 

フリーランスウェディングプランナーとは — 雇用との大きな違い

フリーランスウェディングプランナーとは、結婚式場の社員として雇用されているのではなく、個人事業主として独立して稼働するプランナーのことです。

雇用との違いは細かく挙げればたくさんありますが、ブライダル観点では「土日労働が必須かどうか」が一番大きな違いと感じる人が多そうです。雇用されている社員プランナーは、結婚式が集中する土日祝に勤務するのが前提です。一方フリーランスは、お客様か企業かは問わず、自分が受ける案件を自分で選べるので、土日中心に稼働するのも、平日中心のシフトするのも、繁閑に合わせて稼働量を調整するのも自由です。これは特に結婚や子育てなどでライフステージが変わった人にとって、雇用とフリーランスを分ける大きな分岐点になります。

ただし、自由には責任がセットでついてきます。

  • 時間: 自由に使えるが、自分でコントロールしないと仕事にも遊びにも際限なく吸われる
  • 報酬: 成果を出せれば青天井に伸ばせるが、稼働がなければ無になる月もある
  • 場所: 働く場所も時間も自分で決められるが、逆に言えば誰も決めてくれないので自分で決めなければならない
  • 関係性: 身軽に動けるが、組織やチームでの協働機会が減るので孤独を感じやすい

このうちどれが大きく感じやすいかは個人の特性次第です。孤独に強い人もいれば収入の不安定さが響く人もいるので、自分がどの感覚に敏感かを把握しておくことが、フリーランスを始めるうえでは結構大事な気がします。

業界全体としては、フリーランス志向で動くプランナーは増えてきている実感があり、Wedding Me Works に登録するプランナーも累計約300名(平均経験年数7.3年・経験3年以上が95%以上)まで増えてきており、その多くが雇用の枠内では実現しにくい働き方を求めて次の動き方を模索している層です。

次からは、具体的なフリープランナーの働き方を1つずつ紹介します。

 

パターン①: 自身のプロデュースブランドを主軸にする

1つ目のパターンは、自分のプロデュースブランドを立ち上げて、カップルから直接プロデュースフィーをいただいて結婚式を作っていく形です。「フリープランナー」と聞いてイメージされやすい、独立系の働き方がこれにあたります。

集客チャネルは Instagram がメインで、次に紹介(過去に担当した卒花カップルや、列席ゲストからの紹介)が続きます。広告を使っているフリープランナーはほとんど見ません。

カップルがフリープランナーに問合せる動機の多くが、結婚式場の定型化されたパッケージに魅力を感じず「自分たちだったらどんな結婚式にしてくれるんだろう?」という期待感、と言えます。そしてその期待を膨らませる材料は、そのフリープランナーがこれまで携わってきた結婚式の事例であり、それを探すのに Instagram は相性がいいからです。

ただ、この「SNSメインの集客」こそ、ブランド主軸型の最大のハードルでもあります。

事例がない → カップルにアピールできない → 集客できない → 事例が積み上がらない、という負のサイクルに陥りやすいのです。新人のフリープランナーは過去事例の引き出しが少ないので、Instagram の投稿でも紹介経由の問合せでも、相手の期待を膨らませる素材を提供しにくい。その結果として集客が伸びず、組数も増えないので、新しい事例も生まれにくい。これが、ブランドを主軸にしてやっていきたいと考えている人がまず突破しなければいけない壁になります。

ブランドを立ち上げて軌道に乗せるのに時間がかかる、というのはこの構造が背景です。逆に事例をある程度蓄積できると Instagram 投稿の説得力が変わり、紹介が紹介を呼ぶ循環が動き出してきます。そこまで持っていけるかどうかが、ブランド主軸でやり続けられるかの分岐点になります。

 

 ブランド主軸型の「事例の負のサイクル」を循環図

 

パターン②: 結婚式場との業務委託案件を主軸にする

2つ目のパターンは、結婚式場と業務委託契約を結んで、その式場の新規接客や打合せを担当していく形です。自分のブランドは持たず、即戦力として委託で稼ぐ、という働き方です。

委託案件の種別は大きく3つに分かれます。

  • 新規接客: 結婚式場へ来館したカップルに会場や商品を案内し、成約に繋げる役割。1組3時間前後の接客で、成約時のインセンティブが大きい
  • 打合せ・担当: 成約後のカップルに対して半年程度の期間で計4回ほど打合せをして当日まで伴走する役割。安定型
  • イベント・1day: 平日のブライダルフェアや単発イベントの接客スタッフとして稼働する形。日給・時給ベースで稼働量を調整しやすい

委託専門で稼働しているフリープランナーの月収レンジは、月30〜50万円が一般的なところです(Wedding Me Works で活動するプランナーさんの平均的実績)。月の組数や案件タイプの組合せ、シフト提出の頻度で振れ幅は出ますが、ブランド集客の不確実性を抱えなくていい分、収入が読みやすい働き方になります。

委託パターンの細かな論点(報酬の内訳・契約の注意点・案件の探し方など)については本記事では深くは触れず、記事末尾の関連記事リンク集から、各論点に特化した記事に飛べるようにしておきます。

 

パターン③: ブランド+委託の両方を行う併用型

3つ目のパターンは、自分のブランド運営と業務委託案件の両方を並行して進める形です。Wedding Me Works に登録しているフリープランナーでもブランド運営(立ち上げ)と並行して活動されている人も多く、平均的な月収レンジは月20〜40万円程度です。

フリーランスになる方の多くは、まず委託業務から始める → ブランド運営へ移行の流れです。ブランドを立ち上げる準備期間や、事例が積み上がるまでの数年間の生計を委託で支えながら、並行してブランドを育てていく、という移行モデルです。逆方向、つまりブランドが先に動いていたが集客が難しくなって委託も探す、というケースもないわけではないですが、かなりレアです。

なお、併用型でうまく移行できる人と、そうでない人の差は、ブランド側の発信を継続できるかどうかが一番のポイントな気がします。

うまくいく人は、委託で生計を立てながらも、ブランドとしての発信(Instagram の投稿、プロデュースの思想や哲学のメッセージ、結婚式に対する自分なりの考え方)を続けています。事例がない時期はどうしてもコンテンツの中心が想いの発信によりがちですが、それでもコツコツ続けられる人は、徐々に共感者が増え、最初の数組の事例が生まれ、そこからは事例ベースの発信に移行していけます。

逆にうまくいかない人は、委託で稼げてしまったことに満足して、ブランド側の発信がだんだんおろそかになっていきます。気づけば「ブランド+委託」のつもりが、実態としては委託専門に近い形に固まっていく、というケースです。稼ぐことと自分のやりたいことを両立させ続ける強いメンタルが、このタイプ(時期)では一番試されるところになります。

 

3つの働き方を選ぶときの判断軸と始め方

ここまで3つのパターンを整理してきましたが、漠然と「フリーランスでやりたい」と考えている人にまず伝えたいのは、フリーランスは1つの形ではない、ということです。

業務委託として稼働するプランナーの中でも、全員が業務委託契約の本質を完全に理解して始めているわけではなく、よく分からないまま始めている人もいます。ここまで書いたように「フリーランス」という言葉のなかに、収益モデルも生活リズムも全く違う3つの働き方が少なくとも同居している以上、まずどのスタイルで自分は生きていくのかを意識的に決めることが最初の一歩になります。

そして、選ぶときの判断軸としては、いくつかのポイントがあります。

  • 結婚式の作り方: 個人としてカップルと直接やり取りして結婚式を作っていきたいのか、式場のプランナーとして接客回数を確保していきたいのか、または段階的に独立に近づいていきたいのか
  • 収入の振れ幅: 収入の変動を受容できるか、固定的な収益が必要か
  • 日々の動き方: SNS や Web の発信を継続できる性格か、シフトを安定的に提出して稼働量で稼ぐスタイルが向いているか
  • 自走できるか: 誰かが整えてくれると思うタイプではないか(他力本願タイプはどのパターンでも続きにくい)

ブランド運営をするフリープランナーが飽和している現代では、ブランド主軸を志す場合でも立ち上げに時間がかかることを前提に、最初の数年は委託で生計を立てながら並行してブランドを育てる「委託先行型」が現実的なルートになります。

一方で委託専門の場合は、業務委託マッチングサービス・式場の直接募集・人材紹介・派遣など複数のチャネルや環境が整ってきたこともあり、自分に合った入口を選べるようになってきています(末尾の関連記事リンク集に「案件の探し方」「支援サービス比較」をまとめてあります)。

なお、フリーランスとして始めるときの個人事業主登録・開業届・確定申告などの事務手続き面については、今後別記事として事務手続きまとめを公開予定です。

 

まとめ — 自分に合う型を選ぶ

フリーランスウェディングプランナーには、ブランド主軸 / 委託専門 / 併用型 の3つの働き方があります。3つにそれぞれ違った難しさと自由度があり、どれが正解ということはありません。自分の生活、収入の希望、性格傾向で選んだうえで、必要があれば途中で切り替えていけばよいスタイルだと思います。

「フリーランス = 1つの形」ではないと知ること。これが、漠然と憧れていた段階から、現実の選択肢として3つを並べて比較できる段階に進むためのスタートラインになります。

関連記事リンク集

業務委託の制度・実務

報酬・請求

案件タイプ・案件探し

キャリア・将来性

 

今回の記事ではほとんどご紹介しませんでしたが、ウェディングプランナー経験者の業務委託案件での働き方に興味がある方、自分だったらどんな働き方ができるのかとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。

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