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2023/09/25

新卒のウェディングプランナーが3年~5年で退職・転職する理由

こんにちは、アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

当社で運営している結婚式場とウェディングプランナー経験者の業務委託マッチングサービス「Wedding Me Works」での事例から、打合せ・担当案件の条件でチェックするポイントをお送りします。

 

ブライダル業界の退職・転職事情

ウエディングプランナーは、学生だけではなく異業種から転職を希望する人も多い人気も高い職業で、会社によっては就活時の応募倍率もかなり高いにも関わらず、その一方で離職率も高いのが実態です。

  • 労働時間が長い
  • 給与が高くはない
  • 仕事の責任が大きい
  • キャリアプランが描きにくい
  • 職場の女性比率が高い
  • 売上と顧客満足度のバランスが難しい

ウェディングプランナー離職・退職する主な理由は上記の通りで、華やかで人気の高い職業ではあるものの、プランナー一筋で長く続けやすい職業とは言いにくいのが実情と言えるでしょう。

また、近年は特に新卒3年目~5年目ほどの若手人材の退職・離職の比率が大きいように感じていて、その理由を次のセクションで説明します。

 

3年~5年目くらいで退職・転職する人で特に多い理由

1.業務負担の増加

新卒で入社して徐々に仕事に慣れてくると、担当組数や新規接客数は増えていくので業務時間内の業務量は増えていきますし、若手では対応が難しいとされる難しいお客様のアサインも増えていきます。

しかし、その割に給料はさほど変わらず、また年齢が30代に入ってくるとだんだん体力も落ちて同じ業務でもしんどくなっていきますし、同じような仕事を続けるので飽きが出てくる頃でもあります。

2.管理職や支配人へのキャリアに魅力を感じない

もともとブライダル業界を志したきっかけがウェディングプランナーだったので管理職になることに特に興味もない人や、マネージャや支配人を間近で見ていて経営と現場メンバーの間に挟まれて大変そうだな…と思っている人は、そのキャリアに進みたいと思わないのでじゃあ退職しようかな…となりがち。

3.フリーランスになった人の事例を見る機会が増えている

ブライダル業界に限らず、ここ数年でフリーランスになる人は増えましたし、フリープランナーも増えました。

自分のライフスタイルに合ったやりたいことをやっている!式場ではできないウェディングを作っていて素敵!式場プランナーよりずっと稼いでいる!のようにキラキラした面が見えやすいので(実際は大変なことも多いです)、独立しようと考える人も少なくはないですね。

4.他部署への異動を希望する人が増える

これはある程度の大手企業に限られますが、1で書いたような理由からもうフルで現場の仕事はいいかな、、、と思った人はマーケや人事、商品企画、商品開発などの他部署への異動を希望する人も多いです。

プランナーとしての経験もブライダル業界の知識も活かしやすいですし、転職と比べて同じ会社内なので心理的負荷が低いのもあります。

5.ライフステージの変化のタイミングと重なりやすい

ブライダル業界は女性が多いので、ちょうど5年目くらいになると結婚や出産のタイミングと重なりやすいのも1つの理由です。

6.転職エージェントに登録すると他業界をオススメされる

このままこの仕事を続けるかと悩んだ後に、転職エージェントの人に相談したら、土日休み、年収100万円アップ、プランナー業で培ったコミュニケーション力を活かせるよ!みたいな感じで他業界の求人を紹介されます。

そういった求人はけっこう魅力的に映るので、結局転職をすることが多い印象です。

 

退職・転職する人が希望する条件とは?

上記のような理由から3年目~5年目くらいの方が退職するケースが近年多いのですが、そういった方々が特に希望するのが次の3点です。

土日休みがいい

絶対に土日休みというわけではなくても、どちらか1日は休めるまたは休むときに気を遣わずに休める、というのを希望される方が多いです。

特に結婚するとパートナーと休日を合わせて旅行に行きたい、家族との時間を作りたいと考える方も増えるので、土日すべてを強制出社という条件での仕事が難しくなり、結果的に他業界へ転職していきます。

給料アップしたい

ブライダル業界で働いていると管理職や支配人にならないとなかなか給料は上がりません。

単純に年収100万円上げたい!というケースもありますし、家を買うために、車を買うために、子供のための貯金をしたくて、などの理由から年収アップを狙う→年収が高い他の業界へ転職していく、という流れが多いです。

スキルアップしたい

3年~5年同じ仕事をしていると、接客以外のスキルが身につかないなと感じるシーンが増えてきます。

接客についてはレベルアップしている感覚はあるものの、業界知識として新しく覚えることも減ってきますし、WEB、IT、デザイン、会計、経営などについて知る機会もほとんどないと感じるようになります。

そういった状況から、このままでいいのだろうか…という将来への不安につながり、他業界へ転職する人も増えています。

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こうした現状はブライダル業界に構造に起因しているので簡単に解決できる問題ではないものの、プランナー側の働き方に対する希望を実現できれば今の流れは止められると思っています。

実際、他業界に転職した人にヒアリングをしてもブライダルの仕事自体が嫌いになった人はほとんどいません。今後そういった方に対して、自分らしく働けるような仕組みづくりをしていきたく、Wedding Me Worksに取り組んでいます。

 

新卒のウェディングプランナーが3年~5年で退職・転職する理由まとめ

新卒プランナーの早期退職理由についてをまとめました。

正社員として会社で働き続けるだけがブライダルの仕事をする唯一の方法ってわけでもないので、式場と業務委託契約でプランナー続けるのも選択肢の1つとしてもっと広く知られるといいなと思います。

今回ご紹介したような働き方に興味がある3年目~5年目の方や、自分だったらどんな働き方ができるのかとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。

この記事を書いたライター

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