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2023/12/28
更新: 2026/05/08

ウェディングプランナーとして自分らしく働くために、仕事へのこだわりの持ち方

こんにちは、アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

当社で運営している結婚式場とウェディングプランナー経験者の業務委託マッチングサービス「Wedding Me Works」で活躍するプランナーのお話から、自分らしく働くための仕事へのこだわりの持ち方についてお送りします。

 

左側=プランナーが一人で「自分のこだわり」(花材の細部・段取りの細部・装飾の細部)を磨いている内向きの様子

 

神は細部に宿る

元々はドイツの美術家や建築家から生まれた言葉だそうで、ディテール(細部)にこだわった丁寧な作品には作者の強い思いが込められており、まるで神が命を宿したかのごとく不朽の作品として生き続ける、という意味です。

この言葉を聞いたことある方も多いのではないでしょうか。

仕事をするうえでここだけは譲れないという「自分なりの仕事のこだわり」を持っている方がよいですし、ブライダル業界であればプランナーやスタイリストの方で「仕事の中で○○にはこだわっている!」と言う方も多いのではないかと思います。

一方、こだわりを持つこと自体はよいと思っているもののそれと同時に一つ重要な視点が抜けていることも多いと思っていまして、それは「顧客が求めていることを解決するこだわりでないと意味がない」ということ。

どんなに自分がこだわっていることがあったとしても、それによって顧客の何かしらの課題を解決しなければそのこだわりの生み出す価値ってゼロなんですよね。

 

ロジックを伴わないこだわりはただの逃げ

人は基本的に「自分の好きなことや得意としていること」にこだわりがちです。そりゃそうですよね、当たり前です。

それでもいいんですが、それが顧客にとって価値がないとただの自己満足であり、

  • 自分のこだわり→(ロジック)→顧客への付加価値

このように一連の流れでつながっていなければいけません。

例えばWEBサイト制作の現場であれば、

  • 使いやすいサイト、CV取れるサイトを顧客に提供する
  • (そのための一要素として)表示速度が速いことが重要
  • 特に画像が多いブライダル系サービスのサイトでは、画像容量が大きいことで表示スピードが落ちることは致命的
  • だから手間がかかっても画像形式にもこだわる

といった具合ですね。

ブライダル系のサービスでも、食材や料理、スタッフ、ハード、プロセスなど様々なこだわりがあることでしょう。

しかしそのこだわりがどのような理屈でどのような顧客のどのような課題の解決につながっているかが明確になっていないと「こんなにこだわってるのに…」とただ自分たちを慰めているだけなんじゃないかなと。言ってしまえばただの逃げ。

なので、まず先に顧客がいて、その顧客が求めるものは何なのか?を徹底的に突き詰めなければいけない。自分起点で考えるだけでは足りないと思うんですよね。

フリーランスや副業として稼働する個人プランナーが増えてきた昨今、この「顧客起点のこだわりロジック」を自分の言葉で言語化できているかどうかは、リピート指名や単価交渉力に直結するようになってきています。組織所属でこだわりを発揮するのと、個人として独立して動くのとでは、こだわりの根拠を顧客に伝える責任の所在が変わってくるからです。

何にこだわっているかではなく、なぜそれにこだわっているかを顧客の言葉で説明できる人が、競合の多い市場で選ばれ続けていくようにも感じます。

 

自分流と我流は違う

これは個人でも同じ話だと思っていて、特にこれからフリーランスなど自身の名前を使って仕事をする人も増えるでしょうから、自分の強みをどう磨いていくのか・こだわっていくのかは今後より重要度を増していきそうです。

ただし、自分流と我流には違いがあると思っていて、その点は注意が必要だと言えます。

一般的な定義なのかは知りませんが、

  • 自分流:学習や経験から基礎を身に着けていて、そこから発展させて自分なりに新しい解釈や方法を編み出し、自分独自のやり方を確立していくこと
  • 我流:基礎を身に着けることなくすべてを自分なりの解釈・方法で創りあげること

という違いがあり、似て非なるものです。

自分流は然るべき基礎があって初めて作られるものであり、それがない我流ではパフォーマンスにムラが出るし本当の意味での洗練には届かないでしょう。

特に結婚式のように文化的な側面もある商材・サービスの場合、業界特有のお作法を理解していないとどこかで事故る確率も高くなります。

例えばイベントプロデューサーとウェディングプランナーは職種としては似ていますが、ブライダルを知った上でその枠を超えたオリジナリティを出せる人とそうじゃない人は違いがあるよね、と。

自分なりのこだわりを持つことは大事。でもそれが独りよがりにならないために、まずは基礎を身につけることが重要なのです。

タイパ、コスパと言われるようにショートカットが進む時代だからこそ、基礎の重要性は逆に増しているように思います。生成AIを使えば簡単に最短ルートに見える時代だけに、基礎を経た人とそうでない人の差は表面的な制作物ではなく「型を崩したときの精度」や「応用が効くかどうか」のような部分に表れます。

未経験から業務委託への移行を考えている方もこのところ増えてきていますが、型を知ったうえで型を破る人と、型を知らずに型を破ろうとする人は、見た目は似ていても完成度がまるで違ってきます。最終的に「自分流」として磨かれていくのは前者だけです。

 

左側「我流(基礎なし)」=細い不安定な土台の上にいきなり装飾的な塔が立っている構図、ぐらつき / 右側「自分流(基礎+独自性)」=広く厚い基礎の上に独自性のある塔がしっかり立っている構図

 

仕事のこだわりはどのように発信したらよいのか

ここまで書いてきた細部へのこだわりは大事です。ただ、そのこだわりを対外的に発信する際は少し注意が必要です。

ここ数年のSNSの浸透もあり、マーケティングの考え方はHOW(マーケティング手段の最適化)よりWHY(なぜこのサービスが必要なのかを真摯に伝えること)の重要度が増してきていると言えます。

結婚式場集客やフリープランナーのブランド集客も同様であり、これまでは

  • どんな写真が引きがいいか
  • どんなタイトルやコンテンツのフェアが引きがいいか
  • 媒体別の予算配分はどうしたらいいか

といった集客活動における「How」を徹底的に突き詰めて実行することが大事だったのですが、これからは

  • なぜこの商品、演出、スタイルにこだわっているのか
  • そのこだわりによって顧客にどんな価値を提供できるか
  • こだわりを実現するために何をしているのか

このような「WHY」から始まるストーリーがあって、その上に「How」の技術を乗せることが重要です。

なので、こんなに細部までこだわっているんです!という発信ではなく、こんなことができる(顧客のニーズに応えられること)のは実はこんなことをこだわっているからなんですよ!というスタンスで発信することが大事と言えるでしょう。

 

左側「HOW(媒体最適化・コンテンツ量産・テンプレ集客)」=AI のクラウド/歯車アイコンの周りに大量に積み上がった同質的な制作物のシルエット(平準化を視覚化) / 右側「WHY(なぜこの仕事をするのか・どんな世界観を届けたいか)」=個人の中から立ち上がる芯のような縦軸を象徴する細い柱・1 本だけの灯火

 

仕事のこだわりとその発信方法についてまとめ

  • こだわりは大事よ
  • でも自分起点ではなく顧客の価値につながるロジックは必要
  • ロジックのない独りよがりな我流では限界があるから勉強も必要だし
  • こだわりに沿った発信をしないと伝わらないよ

今回の話をまとめると上記の通りで、「これから今よりさらに個人が立つ時代になっていくときに自分のこだわりより先にまず顧客がいること、そしてそれを伝えるための発信をするときにHowにだけ頑張りすぎないでほしい」ということが伝わると嬉しいです。

最後に少しだけ補足すると、2026 年現在、生成 AI が HOW(媒体最適化、コンテンツ量産、テンプレ集客の流れ)を平準化してきたことで、誰でも「HOW のレベルではある程度同じものを作れる」時代に入ってきました。だからこそ、なぜ自分がこの仕事をやっているのか、どんな世界観を顧客に届けたいのかを言語化して発信できる個人だけが、これからの時代は選ばれていくのかなと思います。

自分のこだわりを内側に閉じてしまわず、顧客価値に翻訳して言語化し続けること。これは仕事のプライドを形作るプロセスとも重なる話で、これからのプランナーに求められる「こだわりの持ち方」というのは、結局のところそういう次元の話なのかなと感じています。

ウェディングプランナー経験者の業務委託案件での働き方に興味がある方、自分だったらどんな働き方ができるのかとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。

この記事を書いたライター

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