ウェディングプランナーの勤務時間・労働時間は?業務委託の稼働例と3つの働き方モデル

公開日: 2023年9月29日 / 更新日: 2026年5月3日
こんにちは、アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。
当社で運営している結婚式場とウェディングプランナー経験者の業務委託マッチングサービス「Wedding Me Works」での事例をもとに、ウェディングプランナーが業務委託で働く場合の勤務時間や労働時間についてお送りします。
正社員のウェディングプランナーは土日勤務に加えて長時間労働が常態化しがちな職業で、もう少し柔軟な働き方を求めて業務委託に興味を持つ方は多いです。一方で「業務委託として働くと何時間くらい稼働するのか」「自由に決められると言ってもどこまで?」といった具体的なイメージが湧かず、踏み出しにくいという声もよく聞きます。
業務委託として稼働する場合の働き方の実態を、実際にWedding Me Worksで活躍しているプランナーの事例も交えながら整理してみます。

業務委託プランナーの稼働時間は案件の種類で変わる
業務委託で稼働するウェディングプランナーには、正社員のような「定時」「残業」という概念がありません。1日に何時間働くかは案件の種類によって大きく変わり、半日で完結するものから施行担当のように半年かけて長期的に関わるものまで幅があります。
Wedding Me Worksで取扱う主要な3つの案件種別ごとに整理します。
-
新規接客:
1組あたりの稼働時間は約3時間。午前または午後に1組のアサインが基本で、忙しい日でも1日2組程度。「午前のみ」「午後のみ」のアサインが普通に成立するので、時間帯指定の融通が利きやすい案件です。報酬は接客報酬5,000〜6,000円/組がベースで、成約に至れば成約報酬40,000〜70,000円/組が加算されます。 -
施行・打合せ担当:
約半年間にわたり、平均4回×3時間程度の打合せに加えて当日施行と一定の事務処理(議事録・発注業務など)で構成されます。オンライン打合せのみを請ける在宅系の施行担当もあり、お客様の都合と合えば現場に出ない働き方も可能。報酬相場は60,000〜120,000円/組です。 -
イベント・1day案件(ゼクシィフェスタ、式場主催イベント、など):
開催時間が決まっていて、17時頃には終わるケースが多いのが特徴。1日完結なので予定を合わせやすく、子育て中や副業層に相性のいい案件です。報酬は日給制で1日17,000円前後が相場です。
ここ数年でWedding Me Worksに登録される案件種別の構成も変わってきていて、特にイベント・1day案件の登録数は2023年頃と比べると2026年は約5倍に増えています。短時間・1日完結で予定の見立てがしやすい案件が増えたことで、副業・子育て層の活躍の幅も広がってきました。
ライフスタイル別の3つの働き方モデル
業務委託の働き方の良さは、ライフスタイルに合わせて稼働量を組み立てられる点にあります。登録されているプランナーの中にも、副業として平日は他職と両立する人、子育てしながら稼働する人、フリーランスとして専業で活動している人など、それぞれの状況に合わせた働き方が成立しています。
ここでは代表的な3つのモデルを整理します。「土日全部稼働できないと無理」「フルコミットしないと続かない」というわけではなく、案件の組み合わせ次第できちんと選択できる構造になっています。
副業モデル(平日は他業界で正社員をしながら、土日に稼働)
新規接客なら最低月2日以上、イベント案件なら月1日からでも稼働できるので、平日は別の本業を持ちながら、週末や空いた時間にウェディングの仕事を続ける働き方が可能です。
Wedding Me Worksでは、新規接客を希望する場合の最低月2日以上シフトを提出することを条件に設定しています。これはプランナー側の制限というより、企業側がアサイン計画を立てやすいようにするためのルールです。月1日だけだと依頼しにくく、結果として案件が回ってこなくなる構造を防ぐ意味があります。
一方でイベント案件の場合は、開催日が事前に決まっていて1日完結なので、月1日参加するかしないか程度の柔軟な働き方も可能です。「次月は予定が合わないので応募しない」「翌月は応募する」という形で、月によって稼働ゼロでも問題ありません。
副業モデルの月収目安は5〜15万円。本業を持ちながら、自分のキャパシティに合わせて月2〜3件のアサインを取れば、副収入として安定して入る水準です。実際にこのスタイルで続けているプランナーの事例として、平日は別業界でWebディレクターとして働きながら、月2〜3回の新規接客で本業の手取り半分以上を稼ぐ月もあるという方の話があります。
副業として続けているプランナーの実例は月2-3日稼働で本業の手取り半分以上を稼ぐ副業プランナーの取材記事もあわせてご参照ください。
異業種の本業を平日に持ちながら、週末はブライダルで稼働する複業スタイルも同じ枠で考えられます。平日は他業界の固定報酬、週末はブライダルの変動報酬というバランスで、月収目安は20〜40万円程度。継続2〜3年で安定運用しているプランナーが中心です。
子育てモデル(時間帯制約あり)
午前のみの新規接客、17時に終わるイベント、在宅でのオンライン打合せのみの施行担当など、時間帯の制約に合わせた働き方が選べます。
Wedding Me Worksに問合せをいただく方の中で増えているのが、結婚や出産で一旦退職して、保育園に子供を入れたタイミングで業界復帰したいという層です。正社員での復帰は土日勤務や長時間勤務がネックでなかなか難しいので、業務委託での復帰を検討する流れが多くあります。妊娠中や育休中から復帰の方針を考え始めたい方はこちらの記事もあわせて参考になると思います。
子育てしながらの稼働で活用しやすい案件には、いくつかパターンがあります。
-
新規接客(午前のみ・午後のみ):
1組3時間程度で完結するので、保育園のお迎え時間までに帰れる時間帯指定アサインが組めます。 -
イベント・1day案件:
17時頃には終わるので、夕方以降の家庭時間を確保しやすい働き方です。 -
在宅系の施行担当(オンライン打合せ中心):
お客様との都合が合えば、自宅からオンラインで打合せを完結させる進め方も成立します。
復帰の進め方としては、いきなりハードな案件に飛び込むのではなく、イベントや1day案件で感覚を取り戻して、慣れたら新規接客や施行担当に応募する段階的なルートが現実的です。復帰から3〜6ヶ月くらいかけて少しずつ仕事に慣れていく方が無理なく続いている印象がありますね。
子育てしながら復帰したプランナーの実例は2歳のお子様を育てながら平日は在宅・週末は現場で稼働するプランナーの取材記事もあわせてご参照ください。
独立・専業モデル(土日中心のフル稼働)
土日中心に新規接客・施行担当・イベントを組み合わせて、月収40〜60万円のフル稼働を目指す働き方です。
ブライダルの業務委託は土日祝が稼働のメインなので、独立して専業で取り組む場合も基本的には週末中心の働き方になります。土日に新規接客と施行担当を組み合わせて、平日には自身のやりたいことに取り組んだり勉強したりする、というパターンが多いです。
委託専業フリープランナーの月収レンジは40〜60万円程度。新規接客主軸でいくか、施行担当中心でいくかなど、案件比率の設計次第で同じ月収でも稼働感はだいぶ変わります。
自身でブランドを構築・運営するブランド運営型フリープランナーの場合は委託案件で20〜40万円程度を稼ぎながら、自身のブランドも並行して育てていく動き方をしている方が多いのが特徴です。
専業の場合の上限は「これ以上働くと体力的にきつい」というよりは、エリア内に応募できる案件があるか、企業から求められるスキルや経験を備えているかによって決まります。土日全部を案件で埋めるためには、案件の供給と本人のマッチング条件の両方が揃う必要があるためです。
なお業務委託は固定給ではないので、繁忙期(3〜5月、9〜11月)と閑散期(12〜2月、6〜8月)で月収が大きく変動するため、年間ベースで家計を組み立てる前提が必要です。フリーランスで活躍しているプランナーの実例は8年の正社員キャリアを経て独立し複数地域で活動するフリープランナーの取材記事もあわせてご参照ください。

業務委託プランナーの1日のスケジュール例
業務委託プランナーの1日は、その日にアサインされている案件次第で構成されます。代表的なパターンを案件種別ごとに見ていきます。
新規接客の1日(土曜・午前1組+午後1組のフル稼働パターン)
- 7:30 自宅出発
- 8:30 式場入り、当日のお客様情報を確認しながら社内ブリーフィング
- 9:00 1組目接客(チャペル案内→会場見学→打合せ→見積もり提示で約3時間)
- 12:30 接客終了、ランチを取りながら午後接客の準備
- 13:30 2組目接客(同じく約3時間)
- 17:00 接客終了、議事録作成・式場担当者への引継ぎ
- 18:00 退勤
午前のみのアサインなら9:00〜12:30で1日の業務を終えられるので、午後は完全に自分の時間として使えます。
施行担当の1日(打合せ日の場合)
- 12:00 自宅から式場へ移動
- 13:00 1組目の打合せ(司会・進行・装花の最終確認、約3時間)
- 16:00 打合せ終了、自宅に戻り議事録と発注準備
- 18:00 業務終了
施行担当の1日(当日施行の場合)
- 5:30 自宅出発(式場まで遠い場合は前泊もあり)
- 7:00 式場入り、新郎新婦・スタッフとの当日打合せ
- 9:30 結婚式スタート
- 16:00 結婚式おひらき、お見送り、後片付け
- 18:00 退勤
施行担当は当日の拘束が長いので、12時間近い稼働になることも珍しくありません。
イベント案件の1日(相談会の場合)
- 9:00 会場入り、ブースのセットアップ
- 10:00 イベントスタート、来場者対応(15〜20分/組)
- 16:00 来場者対応終了
- 17:00 撤収・退勤
在宅系オンライン施行担当の1日
- 9:00 自宅でメール対応・前回の議事録確認
- 10:00 1組目のオンライン打合せ(約2時間)
- 12:00 ランチ後、装花・引出物の発注業務
- 14:00 2組目のオンライン打合せ
- 16:00 議事録作成、関係先への共有
- 17:00 業務終了
平日の過ごし方は、ライフスタイルによって違います。副業・複業のプランナーは平日は他業界の本業をこなしているので、ブライダル業務はメッセージ確認や次回打合せの資料準備など、隙間時間に少しずつ進めることが多いです。
自身でブランドを運営するフリープランナーの場合は、平日は新郎新婦からの問合せ対応、SNS発信、提携先との打合せなど、ブランド運営業務にあてられます。打合せの予定はお互いの都合に合わせて夜や週末に組むことも一般的です。
委託専業フリープランナーの場合は、平日に施行担当の打合せやイベント案件が入ることもあれば、案件のない日は完全にオフ日として休む方も多いです。土日勤務が基本になる分、平日に役所や病院などの平日しか対応できない用事を済ませやすいのは業務委託のメリットの1つです。
業務委託プランナーに労働時間の概念は適用されない
業務委託で稼働するウェディングプランナーには、労働基準法の「労働時間」「残業」「定時」という概念がそもそも適用されません。これは雇用契約と業務委託契約の根本的な違いに由来します。
労働基準法は、雇用契約を結んだ労働者を保護するための法律です。業務委託契約は事業者間の契約(プランナーは個人事業主、式場は会社)なので、労働時間の上限規制も残業代の支払い義務もありません。
たとえば新規接客で1組3時間想定の案件を受けた場合、お客様との会話が長引いて6時間かかったとしても、報酬は当初の合意通り(接客報酬+成約報酬)です。施行担当の打合せも、平均2時間想定で組んだ予定が5時間に延びても報酬は固定。逆に効率よく2時間で終えれば、時給換算では1.5倍になる計算です。
「長時間働けば残業代でリターンが増える」という発想ではなく、「依頼された業務を効率よく完了することのリターンが大きい」という働き方になります。生産性を高める動機が働きやすい構造とも言えます。
ただし、自由と引き換えに自己管理の責任が大きくなる点は注意が必要で、中でも特に重要なのがスケジュール管理です。
業務委託契約には、稼働日忘れ・遅刻・欠勤などがあった場合の契約解除条項が含まれていることもあるので、これがあると契約更新の判断に大きく響きますし、最悪の場合は契約解除になることもあります。お客様の結婚式当日の責任を担う仕事なので、スケジュールミスは事業全体の信頼に直結する重みがあります。
「自由に働ける」=「いつでも好きに働ける」という意味ではなく、「アサインを引き受けた以上は責任を持って履行する」という前提のうえに自由が成立する構造です。
業務委託契約の仕組みや雇用との違いについては業務委託とはどんな働き方なのかを解説した記事もあわせてご参照ください。
稼働時間と報酬の関係(月収の目安)
業務委託プランナーの月収は、稼働ボリュームと案件種別の組み合わせで決まります。Wedding Me Worksで稼働しているプランナーの月収レンジは、ライフスタイルごとに以下のようになります。
- 副業ライト(月2〜3日稼働、新規接客中心など): 月5〜15万円
- 複業(平日異業種、週末ブライダル): 月20〜40万円
- ブランド運営型(自身でブランドを構築・運営): 月20〜40万円
- 委託専業フリープランナー(土日中心+平日案件): 月40〜60万円
この記事では詳しくは触れませんが、報酬相場の詳細(案件種別別の単価感や6パターンの稼ぎ方など)は業務委託プランナーの報酬相場と稼ぎ方6パターンの記事で詳しく解説しています。
また、業務委託の報酬が正社員の月給ベースより高くなる理由については業務委託の報酬が正社員より高い理由を構造的に整理した記事もあわせてご参照ください。

まとめ
業務委託のウェディングプランナーには「労働時間」という法的な概念がない代わりに、案件の組み合わせ方次第で自分のライフスタイルに合った働き方を組み立てられます。
副業として平日の本業と両立する人、子育てしながら時間制約の中で稼働する人、フリーランスとして土日中心のフル稼働をする人。Wedding Me Worksではいずれの層も実際に活躍しているプランナーがいます。
「土日全部働かないと業務委託は無理」「フリーランスは収入が不安定で踏み出せない」といったイメージで悩んでしまう方も多いですが、案件種別と稼働量の組み合わせ方さえ理解しておけば、無理のない範囲で続けられる選択肢が見えてきます。
今回の記事ではあまりご紹介しませんでしたが、ウェディングプランナー経験者の業務委託案件での働き方に興味がある方、自分だったらどんな働き方ができるのかとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。






































































































































