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2022/11/07

業務委託のウェディングプランナーの求人状況について、まずは正しく知ってほしい」株式会社Analogy・酒井絢菜さん②

「業務委託のウェディングプランナーの求人」を探しているものの、どういった契約で、どのような働き方で、いかに「自分のキャリア」に活かすのか…きちんと理解している方はどれだけいるのでしょうか。

たくさんの『元プランナー』や『進退を考えるプランナー』の相談にのってきたキャリアアドバイザーの酒井絢菜さんは「プランナーのスキルと業務委託の働き方は、自分の今後の人生を切り開くのに必ず役立ちます。だからこそ、業界で何が求められているかきちんと理解して、チャンスを正しく掴んでほしい」と語ります。

業務委託ウェディングプランナーの求人状況や働き方について、お話をしてくれたひと

【キャリアアドバイザー・酒井絢菜さんのプロフィール】
大学卒業後、ゲストハウスを全国で展開する大手ブライダル会社に新卒入社。会場は一顧客一担当制だったため、新規接客・打合せ・当日施工まですべてを担当。

5年の在籍期間中にCSリーダー・トータルウェディングリーダーに抜擢され、チームと課題と向き合い、担当会場は顧客満足全国一位として表彰されるなど、順調にキャリアを積んだ。

新人教育に関わった際にひとの成長を間近で接する仕事に喜びを見出し、2017年より専門学校のブライダルビジネス科で常勤講師として転職し、教鞭をとる。多くの教え子に慕われつつも、「さらに広い視野で、違う角度からブライダル業界に積極的に関わろう」と決意。

2020年、採用情報は一切出していない株式会社Analogyに自ら積極的にアプローチをかけ、代表に直談判のうえ採用決定。現在は『Wedding Me Works』にて、法人営業とキャリアアドバイザーを担当。

多くの求職者・転職者にどこまでも親身に同じ目線で寄り添い続ける。

ブライダル業界コロナ禍前から人手不足だったのに…今までの「業務委託プランナー」の働き方の問題点は?

ーーコロナ禍によって、ウェディングプランナーの「業務委託」の求人案件が一気に増えたと感じています。

【酒井】
現在、業務委託の形態で経験のあるプランナーを欲している会場や企業は非常に多い状況です。

業務委託で働き手を探す会場と、ウェディングプランナー経験者の出会いの場を作るプラットフォーム『Wedding Me Works』も2021年のサービス開始から、扱う案件も会場も急増しており、現在も常時拡大し続けています。

ーー今までも人手不足だったはずなのに、ウェディングプランナーの業務委託の求人案件は業界的にかなりクローズドな情報でした。
また、プランナー側が業務委託での働き方を希望しても「思っていたのと違う」という状況も多かったと伺っています。
ウェディングプランナーを取り巻く状況や、業務委託で働くうえで酒井さんが問題だと感じていた点はどんな部分ですか?

【酒井】今まで、ウェディングプランナーが業務委託の案件情報を知るには、大きく分けてふたつの方法からでした。

【これまでのブライダル業界での「業務委託プランナー」の所属スタイルと立ち位置】

  • ①以前在籍していた企業や会場から、業務委託で働かないかとOB・OGに声をかける
  • ②さまざまな会場から業務委託で働けるプランナーを探していると依頼された人材会社や個人が人づてやSNSなどで元プランナーを集める

【酒井】
①の場合、プランナーは企業や会場と直接契約を結べます。が、以前働いていた職場であるため、どうしても企業側の立場が強くなってしまう面がありました。本来「業務委託」はお互いが対等な立場であるはずなのに、です。

また、内部事情をよく知っているだけに、難しいお客様や契約以外の仕事を振られた際に、断れず引き受けてしまうケースも多かったようです。

②の場合、プランナーは会場側と直接契約は結べず、仲介した会社や個人と業務委託契約を結びます。つまり「業務委託の再委託」状態です。

仲介者は複数の会場からの案件を持っていますが、誰に振るかの裁量を握っているため、プランナー側が会場を選択する自由はありません。また、仲介者は企業から支払われた報酬から仲介料を引いた額をプランナー側に渡すのです。

この「仲介料」がいくらなのか、また実際企業側とはどういった契約になっているのか不透明な状態のままでした。

ーー…それでは、業務委託のメリットをまったく感じられない環境と働き方ですね。
本来、業務委託は、発注者側と対等な立場で、かつ独立して仕事をするのが特徴であり、仕事量や働く日時は発注者側と相談の上で、ある程度裁量を任されて契約できるはずです。

【酒井】
ブライダル業界は人手不足で、経験者は喉から手が出るほど欲しい状況。

いっぽうで業界を去った元プランナー側も「もう少し余裕のある働き方ができるならブライダル業界で働きたい。プランナーの仕事は大好きなのに…」と仕事に未練がある方がとても多いんです。

また、他の業界では業務委託を受注して働くフリーランスは複数の会社と契約してまとまった報酬を得ています。

しかしプランナーの案件は業界の事情でクローズド気味だったため、「つて」を頼らないプランナーの場合、自分で各社の情報を調べ営業をかけて売り込んでいかなければ、直接契約がとれない状況でした。

複数の企業や会場と対等な直接契約を結ぶのは、とても難しかった理由なんです。

ーー業務委託のニーズがある企業を自力で探すだけで疲れ果ててしまいそうです…。

【酒井】
お互いが求めているのに、プランナー側からは自分にあった案件を見つけられない、会場側も思ったように人材を集められない…こんな状況が今までの問題点だったのです。

「この状況はブライダル業界にとってまったく良くない。お互いを必要としている会場とプランナーが自由に条件をすり合わせ、前向きに出会える場所をつくろう」とのコンセプトで提供されているサービスが『Wedding Me Works』なんです。

ウェディングプランナーからも、会場からも、『Wedding Me Works』での出会いが支持される理由

ーープランナーを求める会場側と、培ってきたスキルやキャリアを活かしたいプランナー側の出会いの場となる『Wedding Me Works』は、サービス開始(2021.9〜)から約1年が経過しました。
登録しているプランナーの方はどのぐらい増え、現在どの程度稼働しているのでしょうか。

【酒井】
現状(2022.10)で70名ほどの登録者がおり、常時7割の方が稼働しています。登録したものの稼働できていない方は、まだ正社員プランナーとして在職中の方が多いですね。

じつは、現在登録しているプランナー数では「業務委託プランナーにぜひきてほしい」と切望する会場側のニーズに応え切れていない現状です。

ーー会場側からみた、『Wedding Me Works』を通じて働いている人の評判はどうですか?

【酒井】
多くの会場から嬉しい言葉をいただいています。

特に、違う環境・違う育成の下で経験を積んできた外部プランナーが入ると、自社プランナーにとってさまざまないい刺激になっているとの声も多く聞きますね。

また、会場に所属するプランナーはいつも変わらないメンバーで営業しているので、外部から来る方たちが自然に「いい刺激」になっているようです。

接客の情報交換や業務の進め方といった面で、お互いの良い部分を知るきっかけになるんです。

ーー自由にシステム登録して自由にやりとりできるのはとても魅力的です。
ですが、マッチングアプリやフリマアプリでおこるトラブルや問題点と同様「会場側が求めていたプランナーのスキルと違う」「プランナー側が希望していた条件ではない」といった、事実の隠ぺいやマッチングの不一致がおこりませんか?

【酒井】
『Wedding Me Works』は基本的に「システムを通して会場とプランナーが自由に出会える場」ですが、プランナー側も企業側も、誰もが登録できるわけではありません。

どちらとも『Wedding Me Works』の営業やキャリアアドバイザーが面談しています。

例えば会場の環境・案件の条件・報酬を確認し、システム利用方法を理解、納得してくれた企業とのみ提携しています。また、プランナー側とはキャリアアドバイザーが直接面談のうえ、キャリアや人柄を確認した上で利用アカウントを発行しています。

【酒井】
イメージとして、お互いの条件と出会いの日をよりスムーズにすり合わせできる「結婚相談所」機能のついた「出会いアプリ」といったところでしょうか。

ーー一番気になるのは、『Wedding Me Works』を利用して、本当に希望にあった業務委託案件が見つかるのか。もっと直球で聞くと「きちんと稼げるのか」といった部分です。

【酒井】
会社に属しながらの副業か、完全にフリーランスとして業務委託案件に専念するか…働き方にもよります。

フリーランスの方の場合、『Wedding Me Works』のサービスをフル活用して、4つのメリットを活かし「正社員時代より稼げている」とおっしゃる方がほとんどです。

また副業の方の場合も「土日休日を利用してどのくらい稼ぎたいか」を判断して、無理なくシフトを組める仕組みになっています。

【Wedding Me Works 4つのメリット】

  • ①自分が希望する企業や会場を自由に選び、双方で直接契約できる
  • ②自分のスキルやキャリア、希望にあった案件を自由に選べる
  • ②同時に複数会場契約を結べる
  • ③シフト管理や働き方を自分で調整できる

【酒井】
業務委託プランナーさんが会場でいきいきと楽しそうに働く姿を見た正社員プランナーさんから、「業務委託ってどういった働き方なんですか?」ご相談を受けるケースも増えています。

会場に所属している場合、先輩後輩や役職があり、プランナー同士が自由に、フラットに意見交換ができる場は限られているでしょう。だから業務委託プランナーが入ると「プランナー対プランナー」のフラットで率直な意見交換ができる場が生まれます。

まずは意見交換し、自分のスキルや置かれている状況、さまざま考え方を客観的に知るのはとても重要だと思います。

ーー以前、ブライダル業界に長く在籍していた方にお話を伺ったとき「ウェディングプランナーに、こんな働き方があるなんて知らなかった」と驚かれていました。

【酒井】
正社員・派遣社員・アルバイト・業務委託…同じ「ウェディングプランナー」でも、現在はさまざまな雇用形態や働き方があります。それぞれの働き方にメリットもデメリットもあります。

まずは、「いまのブライダル業界はじめ世の中には、いろいろな働き方がある」のを知っていただきたいですね。働き方のメリット・デメリットをしっかり知って、自分の現状やスキル、ワーク・ライフ・バランスに照らし合わせてみる。

そのうえで、どの環境や待遇で働くか、正しく選択してほしいと考えています。

『Wedding Me Works』を活用して業務委託案件を探す4つのメリットはこちらから

『Wedding Me Works』でウェディングプランナーがいきいきと働く環境づくりに情熱を注ぐキャリアアドバイザー・酒井絢菜さんのプロフィールはこちらから

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