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2023/11/16

【業務委託プランナーを活かして家族を大切にする働き方】「やりたい仕事」も「働き方」も「幸せ」も全部諦めない!松尾勇一朗さんのケース

「家族を守るためにはお金をかせぐ仕事が大事。でも家族と笑って過ごす時間も大事」

誰もが分かってる…でも両立は、時として難しい現実があります。とくにブライダル業界では、家族と過ごす時間のために、業界を辞める決断をする方も多いのでは。

今回紹介する松尾さんは、ブライダル業界でプランナー経験後、本社勤務と着実にキャリアを重ねたものの「やりたい方向性」をまっすぐつらぬくために退職。フリーランスクリエイターの道を歩み始めます。現在は正社員プランナーで激務の奥様と二人三脚で、仕事をこなしながら同時に家庭もサポート。

仕事面ではクリエイターの顔と、Wedding Me Worksで「業務委託プランナー」の顔を、家庭の状況にあわせ臨機応変に使い分けているのです。

「とにかく、Analogyという会社が大好きになりました」マイナスイメージから業務委託プランナー開始まで

今回、お話を聞いた松尾勇一朗さんは、約8年間ブライダル業界で勤務した後に退職。現在はフリーランスのクリエイターとして活躍中だ。

出身大学は理系。在学中は試験管と向き合い研究ばかりしていた勇一朗さんだが「人と関わるのが好き」な性格から、幸せな時間を作る仕事がしたいとブライダル業界へ。

プランナーから本社勤務へと順調にキャリアを重ね、ブライダルの新商品の開発の仕事をまかされるも、全国に会場を有する大きな企業なだけに、お客様それぞれにあわせクリエイトできない現実にもどかしさを感じ、転職を経て、フリーランスのクリエイターの道を進む。

パートナーは現在、現役で在職中のウェディングプランナー。
一方、勇一朗さんは『Wedding Me Works』でリモートでもプランナー業務が可能な案件を中心に仕事をこなし、仕事と家庭のバランスをうまく両立している。「時間を自由に自分で決定できる」フリーランスのメリットを、家庭のサポートに活かしている好例だ。

【お話を聞いた松尾勇一朗さん(40歳)のプロフィール】
理系大学の大学院に在学中、日々試験管と向き合い誰とも会話なく研究を続ける日々に「これを仕事として数十年間するのは無理だな」と感じ、人気ゲストハウスを多数展開するウェディングプロデュース会社に入社。

8年間のプランナー経験を経て、本社勤務に。新商品開発・集客企画・販促企画・業務改善などを任される。3年間の本社勤務の間に自分のやりたい方向性と現状とのギャップを感じて退職。
転職を経て、現在はクリエイターとして独立。

自身のクリエイションブランド「narunico」運営のかたわら、『Wedding Me Works』ではリモート可能な案件を中心に取り組む。
激務のパートナーに代わり家庭のサポートを中心に担いながらも、フリーランスのメリットを活かして「仕事」と「家族の時間」を両立させている。

Q:ブライダル業界の正社員を一度辞めてしまった理由は?

【勇一朗さん】
ウェディングプランナーの仕事は大好きでしたが、いろいろな理由から「このままでは続けていけないな」と、限界も感じていました。本社に異動希望を出したのは、プランナーとして一組ごとにオリジナルの結婚式を提案したい気持ちが、強くなっていったからです。

会社で取り扱っている商品は限られており、対応できるものがなかったり、持ち込みになってしまう。そこでもっと選べる商品が多ければ、さらに良い結婚式が創れる!と考え、商品開発に携わりました。

仕事自体は楽しかったのですが、会社の規模が大きすぎて…。全国展開の会場に展開できるサービスを開発するのが本当に難しいし、本当にいいサービスも全国展開できないとの理由から採用できなかったりと、もどかしいんです。

「だったら、自分でやってしまおう。作ってしまおう」と思って、ブライダル業界を飛び出したんですね。

Q:『Wedding Me Works』を知ったきっかけは?

【勇一朗さん】
フリーランスになってまず、片っ端から結婚式に関連するSNSアカウントをフォローしました。その中にAnalogy代表の市川さんのアカウントがあり、ウェディングプランナーの業務委託の働き方について初めて知ったんです。

SNS経由で『Wedding Me Works』を知って、WEBサイトを見ていくうちに、Analogyにどんどん興味が湧いてきました。会社メンバーの紹介もあったので眺めていると「あ、このひともしかして、僕がいた会社と同じ人かな?」と気になる人を見つけ、ますます話を聞いてみたくて、面談のアポイントをとりました。

Analogyは面談だけでなく、登録しているプランナー同士が会話できるWedding Me Works コミュニティも開催していて、とにかく”中の人たち”とコミュニケーションをとれる機会が多いんです。

対話を重ねていくうちに「Analogyの皆さん、とても良い人たちなんだな。今後も関わっていきたいな」との思いが強くなっていきました。直接Analogyの皆さんにも「僕、Analogyのファン(ストーカー)なんで」と伝えていて、SNSやYouTubeもしっかりチェックしています。

すでにフリーランスクリエイターの仕事の軸があったのに「業務委託プランナー」を開始した理由は?

【勇一朗さん】
面談までの決意は早かったんです。

が、プランナー登録してから業務委託プランナーとして案件を受注し働き始めるまで、かなり時間が空いてしまった。
というのも、僕自身のなかで最初の頃は「業務委託プランナー」に下請け的なマイナスのイメージが強くて。企業のなかに、どんな立ち位置で入っていいか、説明を受けるだけではイメージが湧かなかったですね。

そうやって数か月、案件を受けるのを躊躇しているうちに、Wedding Me Works コミュニティ参加のお誘いがあり、他のプランナーさんたちの話が聞きたくて参加してみました。

結果、本当によかったんです。

すでに業務委託として働いているプランナーさんたちからお話しをたくさん聞けましたし、Analogyの方たちとも直接たくさん話す機会を得て、マイナスイメージが吹き飛びました。心配しすぎだったんだな、と。
その後、すぐに業務委託プランナーとして仕事をスタートさせてからは、とてもスムーズに進んでいます。

登録だけして「あとはよろしく」的な、登録者の自主性に任せる同様のサービスも多いとは思いますが、Analogyは人対人としてしっかり接してくれて、とても安心ですね。

だから、こちらもAnalogyのお役に立てれば…といった気持ちも芽生えてくるんです。プランナー同士・ブライダル業界同士で得られる情報が多いWedding Me Works コミュニティにも、引き続き楽しく参加させてもらっています。

「家族の時間を大切にしながら、こんな働き方ができるんですね」お父さん業&クリエイションをこなす業務委託プランナーの働き方

業務委託プランナーの案件といえば「新規接客」「イベント接客」「打ち合わせ業務」を思い浮かべる方も多いのでは。

じつは最近、勇一朗さんは、パートナーの妊娠・里帰り出産を機に、地元である九州へお子さんを連れて家族全員でUターンを決意した。今までは神奈川県在住で、『Wedding Me Works』での新規接客やイベント接客で案件を探すには困らなかった。

だが、九州への引っ越しで、このままプランナー業務はできなくなってしまうな…と考えていたそう。ところが、引っ越した現在もひと月で約20万円をプランナー業務だけで稼ぎ出していると聞くから驚きだ。家族のための時間を大切するフリーランスならではの働き方と、リモートでも働ける『Wedding Me Works』の活かし方とは?

【勇一朗さんの1週間のワークローテーション】

パートナーの妊娠・出産に伴い都内から九州にUターン…『Wedding Me Works』の仕事はどうする?

【勇一朗さん】
妻の出産で福岡に行きが決まった際は『Wedding Me Works』とのお付き合いも終わりかな、と正直思っていたんです。
都内にはたくさん案件がありますが、引っ越しが決まった頃は、九州での案件募集を見かけませんでしたから。

そんなとき、Analogyから「このお仕事だったら、九州でもできるんじゃないですか?」と提案され、新しく受注が決まった案件が、二次会専門の打ち合わせです。
お客様や会場との打ち合わせをすべて電話でおこなう業務なので、福岡から業務につくのを企業側にOKをいただきました。だから日本中のどこにいてもできるんです。

さらに、キャリアアドバイザーの方が「九州でのお仕事は他にもあります。鹿児島の結婚式場も業務委託プランナーを探しているんですよ」というじゃないですか。
『Wedding Me Works』は首都圏だけでなく、いまや全国どこにいても業務委託として働ける「リモートワーク」の環境が、整えられつつあるんですね。

Q:不規則なフリーランスの仕事と家庭…本当に無理せずに両立は可能?

【勇一朗さん】
現在、僕がフリーランス、妻がフルタイムの正社員プランナー、子どもは保育園に通っています。
妻の業務時間は長く大変なので、仕事以外は子どもとの時間も取れるよう、家事は僕が全部行っています。
僕は家事が好きだし、家でできる仕事をしているので、自然とそんな形になりました。

仕事の日は、保育園の送り迎えの前後で家事を全部行い、お昼など中の時間を有効に使って、フリーランスのさまざまな仕事をしています。
とはいえ、九州に戻っても引き続き2次会の打合せを担当しているため、『Wedding Me Works』だけの収入で、20万円前後になります。

『Wedding Me Works』の主な案件である新規接客や施行・担当業務は行っていません。
今はこんな働き方もできるんですね。

Q:休日をとるための工夫は?休日は家族でどんな過ごし方をしている?

【勇一朗さん】
産休前までは、必ず妻の休み(月・火)に合わせて休みを設定し、子どもの保育園も月・火をお休みにして、2日間は必ず家族全員で過ごす時間を作っていました。

妻の帰宅が産休前まで連日遅かったため、お休みの日を除いて朝ごはん以外で、家族全員そろう時間がつくれなかったんです。他にも、休日は妻がネイルや美容室など好きなタイミングで行けるように、息抜きができるよう調整していました。

自分もプランナーの経験があるからこそ、ブライダル業界の業務時間の長さを理解できます。
だからフリーランスの立場を活かして、できるだけサポートできるよう時間の使い方を工夫できたのは、家族円満のため良かったと思っています。

ただ、それは僕が元業界出身で、自分でスケジュールを裁量できる仕事だから。
家族全員がかなり工夫しないと、結婚・出産を経て家族の時間をつくれない現在の業界の働き方には、やはり疑問をもってしまいますね。

「知ればしるほどブライダル業界が大好きになる。だからこそ変えていきたいですよね」業務委託の人生への活かし方

「いままで、同じ業界内なのに他社の人たちとお話しする機会が、ほとんどなかったんです」と話す勇一朗さん。

正社員時代は他社にどうしてもライバル意識があったが、『Wedding Me Works』やコミュニティを通じ、初めて同業他社の人たちと密に接し、深く内部を知って、考えや目線が変わっていったそう。
『Wedding Me Works』を始めてから、勇一朗さんが考える「今」と「これから」について率直に聞いてみた。

Q:業務委託プランナーをはじめてから、生活や人生で「目線」が変わったことは?

【勇一朗さん】
じつは最近まで、「育ってきた会社が全てで、競合は全てライバル」といった気持ちを、どこかで持っていたんです。
でも、『Wedding Me Works』でお仕事を開始してから、毎回違う企業や会場の方とお話する機会ができました。

すると「結婚式の仕事をしている人って、本当に素敵な人ばかりだな」とあらためて実感して。

どの会場に行っても出会うひと全員が「結婚式が好き。結婚式をいいものにしたい」と思って、まっすぐ仕事に取り組んでいました。
いつの間にか成約目標に縛られていた自分に気づいて、今ではブライダル業界全体の仲間の一員として、より業界の人たちが大好きになりました。

目線が変わって、ブライダル業界に改めて思うのは?

【勇一朗さん】
ウェディングプランナーはとても素敵な仕事で、いまでも選んで良かったと思っています。
…ですが、フリーランスの立場になったからこそ、より強く「業界がこのままでは、ずっと続けることができない仕事」とも思っています。

プランナーはお客様を幸せにできる素晴らしい仕事。ですが、自分自身の幸せも絶対に必要なんです。
今の業界の働き方では、とても努力して工夫しないと、家族の時間は叶わない。
だからブライダル業界全体をもっと良いものにしたい、そのためのお手伝いで、何かできないかと考えているんです。

Wedding Me Works コミュニティで出会った方は、皆さんとても有能で、ブライダル業界について深く考えている方ばかり。『Wedding Me Works』を通じて、みんなで力を合わせて、業界を変えるために何かできたらおもしろいですよね。

僕は、絶対にできると考えています。

Q:業務委託プランナーをしながら、今後の松尾さんの人生や生き方の目標は?

【勇一朗さん】
よりいっそう、家族や友人との時間を大切にしたいですね。
正社員プランナー時代は、休みも結婚式について考えたり、業務が終わらなかったり…時間をほとんど仕事に使ってきました。

悪い言い方をすれば、自分の幸せを犠牲にしてきたとも言えます。だから、いまは自分の幸せと、自分にとって大切な人との時間を一番大切にしたいんです。
自分には家族がいる。ひとりとは違う。だから、家族と過ごす時間をより重視しています。

そしてもうひとつ。友人と過ごす時間をたくさん作りたいですね。

友人たちはフリーランスの仕事を通じて仲良くなった方も多く、ブライダル業界の方も多いんです。
自分たちがやっていて楽しいと思う、そして未来の業界の刺激になる新しい取り組みを、彼らと一緒に始めたいと、いま強く考えています。

勇一朗さんから「自分らしい業務委のウエディングプランナーの働き方」をこんな人にすすめたい
・結婚式やプランナーが好き!でも他にもやってみたい事や興味がある方
・正社員のプランナーたが、今のままの働き方で将来に不安がある方
・パートナーやお子様など、一緒に生活する家族がいる方

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