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2024/02/25

ブライダル業界でフリープランナーから正社員になる人が増えている理由

こんにちは、アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

当社で運営している結婚式場とウェディングプランナー経験者の業務委託マッチングサービス「Wedding Me Works」での事例から、フリープランナーから正社員に戻る人が増えている理由についてお送りします。

 

フリープランナー増加と独立後のメリットと不安

2020年代に入ってからフリープランナーやフリーランスとして活動する人が増えました。これはブライダル業界に限った話ではありません。

フリーランスの最大の魅力は自由度の高さにあります。自分の得意分野や興味のある仕事を選び、柔軟なスケジュールで働くことができますし、案件によっては自宅や好きな場所で仕事をすることができるため、ワークライフバランスの向上が図れるというメリットもあります。

しかし、収入の不安定さや、仕事の獲得競争、税金や社会保障の自己管理など、正社員と比較して負担が大きい面もありますし、一人で仕事をするため、孤独感を感じることや、仕事とプライベートの境界が曖昧になることも不安な点としてよく聞く話です。

ブライダル業界でも2020年くらいからフリープランナーとして独立する人が増えていましたが、最近はフリーランスから雇用に戻る人も同じく増えてきているように思います。

フリーランスとして生きていくか、逆にフリーランスから雇用に戻るか。この判断は個々の価値観やキャリアの目標によって異なりますが、どちらが正解ということもないので様々なキャリアの育て方を知っておくことが重要かなと思います。

 

フリープランナーから正社員への復帰を決意する主な理由

収入を安定させたい

フリーランスとしての働き方は、収入が不安定であることが大きなデメリットとして挙げられます。案件が途切れたり、クライアントからの支払いが遅れたりすると、生活が困窮する可能性もあります。企業からの委託案件をメインに活動するフリープランナーも例外ではなく、繁忙期と閑散期で案件数の差が大きいなどはキャッシュフローの不安定さを招きます。このような不安定さから脱却し、毎月一定の収入を得たいという心理から、正社員への回帰を促す大きな理由の一つです。

仕事と私生活のバランスを安定させたい

フリーランスは仕事と私生活の境界が曖昧になりがちで、オンとオフの切り替えが難しく、結果として長時間労働に陥ることも少なくありません。また逆にブライダルの場合だと平日の仕事がなく、時間に余裕がありすぎて不安を感じるケースも少なくありません。これに対し、ある程度決まった時間に仕事をして決まった時間に終わる正社員として安定した働き方に魅力を感じる方もいます。

企業の福利厚生や社会保障の魅力に気付く

正社員として働くことの大きなメリットの一つが、企業が提供する福利厚生や社会保障です。健康保険や厚生年金、雇用保険などの社会保険はもちろん、休暇制度や育児・介護休業制度、退職金制度など、フリーランスでは自己負担となるものが企業によってサポートされます。これらの安心感が、フリーランスから正社員への転換を後押しする要因となっています。

キャリアアップや専門性を深められず将来に不安を感じる

フリーランスとして活動していると、自身のスキルアップやキャリア形成を自分で考えなければなりません。そして企業から委託される業務は基本的に「今できること」ばかりなので、成長を実感しにくいものでもあります。企業に所属することで、組織の中でのキャリアアップや、企業が提供する研修・教育プログラムを通じて専門性を深める機会も得られますし、チームでのプロジェクト参加などを通じて、協調性やリーダーシップといったソフトスキルを磨くことも可能です。これらの成長の機会を求めて、フリーランスから正社員への転身を選ぶ人も少なくありません。

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上記で上げたような理由から、独立後2-3年で「このままフリーランスを続けていてもいいのだろうか?」と考え始め、正社員での転職を考え始める人が多いように思います。

 

フリープランナーから起業を選択する理由

そしてもう1つの動きが、フリーランス(個人事業主)から起業する(=法人化する)というもの。主に収益が好調な場合になることが多いですが、狙いとしては次のようなことがあげられます。

事業拡大のため

フリーランスとしての個人の活動に限界を感じ、事業を拡大したい場合。法人として組織を整え、従業員を雇用したり業務委託契約でパートナー契約をすることで、事業のスケールアップが可能になります。ブライダルの場合だと個人でやるよりチームでやる方がより多くの案件を受けることができたり、大規模なプロジェクトに参加できる可能性が高まります。

信頼性の向上ため

法人化することで、ビジネスの信頼性が向上します。法人は個人事業主よりも安定性があると見られることが多いので、取引先やクライアントからの信頼を得やすくなります。ブライダルの場合だと、個人とは契約しない企業も少なくないので、新たな取引先開拓を目的に法人化する方もいますね。

税制面のメリットを受けるため

法人税の税率は個人所得税の税率よりも低い場合が多く、節税効果が期待できます。また、法人として経費を計上できる範囲が広がり、事業運営に関わる費用を効果的に管理できます。ブライダルの場合だと、年間収益が900万円を超える方の場合は法人化した方が税率は有利です。

 

ブライダル業界でフリープランナ-から正社員になる人が増えている理由まとめ

働き方は多様化してきていますし、企業勤めからフリーランスになる方も、フリーランスから正社員になるウェディングプランナーになる方も増えています。

個人的な予想としては今度は新しく独立する方と、正社員になる方の均衡は撮れてフリーランス人口自体は横ばいから微増程度になるのではないかと思っていますが、どちらの選択をするにせよ、後悔のないキャリアになることを願っています。

今回の記事でご紹介したような、ウェディングプランナー経験者の業務委託案件での働き方に興味がある方、自分だったらどんな働き方ができるのかとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。

この記事を書いたライター

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