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2024/04/17

#03 【Wedding Me Works】サービスの軌跡_プランナーニーズ編

【STORY】Wedding Me Works プロジェクト軌跡 #03_プランナーニーズ編

こんにちは、アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

当社で運営している結婚式場とウェディングプランナー経験者の業務委託マッチングサービス「Wedding Me Works」のサービス立ち上げからの軌跡を残すストーリー。今回はサービス立ち上げ前に感じていたプランナーとして働くうえでの課題の話をお送りします。

前回の記事はこちら。

#02 【Wedding Me Works】サービスの軌跡_企画アンケート編

 

プランナーとして働き続けやすい業界の仕組みを作る

繰り返される緊急事態宣言、不安定な社会環境、ブライダル業界全体が混乱する中で立ち上げたWedding Me Works。

前回の記事でも書いたように「ブライダルの仕事は好きだけど、長く続けられない」という悩みを抱える人が多いこと、そして今後も業界環境は変化していくことを踏まえ、ではどのような仕組みがあればよいのかを考え事業に落とし込んでいくときの話です。

ここが曖昧なまま事業を立ち上げてしまうと一人よがりのサービスになってしまうので、できるだけ解像度高く一人一人の悩みを理解し、その解決につながるように設計していかなければいけません。

多くの方へのヒアリングや大規模なアンケートを実施した結果、様々な課題はあったものの大まかに分類すると次のように考えることができました。

 

プランナーとして働き続けるときにぶつかる壁

①頑張っても給料が上がらない問題

ブライダル業界全般で給料は低く、プランナーとして従事されている方の年収は300万円~380万円が多いでしょう。400万円以上になるためにはマネージャーなどの役職になることが必要という会社がほとんどです。

営業成績によるインセンティブが大きいわけでもないので、たくさん担当を持ったり成約を獲得しても給料は大して変わらない。それにキャリアを重ねるほど難易度の高い担当をアサインされるようになるので、負担は増えるけどそれに見合った給料ではない、という状態が鮮明になっていきます。

結婚してライフステージが変わるなど、将来を考えるとこのままの給料では続けられないと考えて異業種に転職していく人が多いというのが1つ目の課題。

②ロールモデルいない問題

これは特に2020年に入ってからよく耳にするようになったのですが「会社の中に将来自分もこうなりたいと思える人がいない」という声も多いです。

頑張っていた先輩は20代後半で別の業界に転職していってしまった、マネージャーはクレーム対応や退職相談に追われていて忙しそう、支配人は本社からのプレッシャーもあってかいつも元気がない。将来自分もこうなってしまうのかな、、、みたいな感じ。

もちろん全てのブライダル企業がこういう状態ではないのですが、尊敬できる人が身近にいないのも長く続けたくならない理由の1つだと言えます。

③仕事でやること変わらなくて飽きる問題

式場で働くプランナーの仕事は、お客様は変われど基本的にやることは同じです。新規、打合せ、一貫担当問わず、同じ業務を長く続けることになります。なので飽きる人が一定数います。

さらに上述の理由で管理職を目指さない人が増えているので、その場合は業務内容が今後も変わらないことを意味します。しかも会社は新規できる人にはできる限り新規を続けてほしいと考えますから、より一層変わらなくなります。

こうしているうちに「いつまで同じこと続けるんだろうなぁ…、このスキルは社会で通用するのかな…」と悩むようになり、他の業界に転職しようかなと考え始めるわけです。

④体力が続かない問題

土日フルタイムで働くと朝は7時出社、最後の施行が終わって片付けて会社を出るのが23時半ということもざらにあります。さすがにこれを続けるのはきつい。特に30代になってくると体力的にきつい。子育てしながらだと、とてもじゃないけどできない…。

以前に比べると子供がいる方の場合は時短勤務を認めている企業も増えてきてはいるものの、土日祝日は休むことも働く時間を短くすることもなかなかできないので、これも続けにくい理由の1つ。

⑤フリーランスとして独立したけど集客出来ない問題

2020年代に入ってから、フリープランナーとして独立する人も増えました。フリープランナーとして活躍する人の事例が増えたこと、日本全体でフリーランスになる人が増えたことなど様々な背景があるのですが、独立したからと言ってすぐに顧客を集客できるわけではありません。

そうなると仕事がないですから、当然収入も途絶えます。熱い想いを持って独立しても続けられない、でもまた式場のプランナーに戻ることにもためらいがある、そんな方が多かったのです。

 

課題を解決するためにはどういう仕組みを作ることが必要か?

他にもいろいろなお話を聞かせていただいたのですが、振り返ってみても多かったのは上述の5つかなぁと思います。

Wedding Me Worksを通じて成し遂げたいと思ったのはこれらの課題解決です。

  • 頑張った人や成果を出した人が金銭的にちゃんと報われるサービスにしたい
  • 様々な働き方でも、一人一人が自分らしく活躍をできるサービスにしたい
  • 自分の仕事を自分で選べるようなサービスにしたい
  • ライフステージに合わせて働き方を自分でコントロールできるサービスにしたい
  • 自分のプロデュースブランドを育てながらでも利用できるサービスにしたい

詳しいビジネスモデルについては今後の記事で書く予定ですが、こうした想いを実現したくてサービス1つ1つの仕組みにつながっているのです。

ちゃんと意味があって規約を決めているんですよ!

 

まとめ

ということで、第3話をお送りしました。

もともと「Wedding Me」は「私らしいウェディング」の意味で作ったブランド名で、その中でWorksは「私らしくウェディングの仕事をする」という想いを込めて命名しているんですよね。なので従事者起点の事業なのです。

だからこそ、プランナーの課題をよりリアルに捉えることが重要だと考え、こうした課題を1つずつ解決していくことでいきいきと働く人を増やしていきたいと考えてます。

この記事を書いたライター

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