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2024/01/06
更新: 2026/05/08

ウェディングの仕事にプライドは必要か?

こんにちは、アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

当社で運営している結婚式場とウェディングプランナー経験者の業務委託マッチングサービス「Wedding Me Works」で活躍するプランナーのお話から、ウェディングの仕事をしていく中でのプライドは必要かについてお送りします。

 

結婚式場やウェディングサービスに「格の違い」はあるのか?

アナロジー社の対法人営業は基本的に市川が担当しているのですが、Wedding Me Worksを含めサービス営業しているとお断りされることももちろん多く、その理由の中で「我々はそこら辺の会場さんとは違いますからね」的なこともたまに言われます。格が違うんですよ、みたいな。

このような言葉をストレートに言われることもありますし、もっと柔らかい表現だけども言葉の端々にプライドを感じさせるような場合もあります。

アナロジー社が業界的にはまだまだ無名の零細ということもあり、完全に初めまして企業様の場合だと下に見られてるなぁと感じることも少なくないですね。

もちろん、こちらからの問合せにも関わらず快くご対応いただくこともありますし、お断りでもちゃんと理由を説明していただくこともあります。そういう企業の対応はとてもありがたいし、今回はご縁がなかったけどまた何かの機会で力になれるように提案したいと思っています。

前提として見下されているというか、そのような扱いを受けること自体に対して憤りを感じているとかは全くないのですが、そもそも格の違いってなんだ??それはプライドからくるものなのか??と思ったので、今回はこのテーマについて考えてみます。

余談ですが、今回の記事では「会場と会場の格付け」の話をメインに書くものの、ここ数年でフリーランスや副業のウェディングプランナーが増えてきたことに伴い、「会場側がフリーランスを下請け的に下に見る」というような構図でも似たようなことを聞くようになりました。

フリーランス新法も施行されフリーランス側の立場も整備されてきている流れの中ではあるのですが、会場 vs フリーランスの上下関係のようなものは実態としては全然なくて、むしろお互いに異なる得意領域を補完し合っている関係性が大半だと思っているので、上下構図で語られているのを聞くと違和感を感じることが多いです。

いずれにせよ、「格」という切り口で他者を線引きする考え方が、会場間でも事業者間でも出てきやすいテーマだと思います。

 

そもそも仕事のプライドとは何なのか?

「プライド」

自分の才能や個性、また、業績などに自信を持ち、他の人によって、自分の優越性・能力が正当に評価されることを求める気持。また、そのために品位ある態度をくずすまいとすること。誇り。自尊心。自負心。矜持(きょうじ)。 ※出典:コトバンク

日常会話でもよく出てくるので感覚的にはこんな感じかなと思います。仕事におけるプライドは「自信」と解釈しておけば大きなズレはないかなと。

そして、プライドを持つ主体は個人でも法人でもいいわけですね。

  • 自分はこれだけのことができる自信がある
  • 弊社はこれだけのことができる自信がある

このどちらでもありえて、これ自体は特に問題ないと思います。

 

プライドはどのように形成されていくのか?そのプロセス

では次に、なぜこのプライドが形成されるのかについて考えてみます。プライドに至る過程は以下の2つあって、プロセスによって微妙に違うと思っています。

  • ①自発的に生まれるもの
  • ②自分以外の外部から言われて作られるもの

①自発的に生まれるもの

  1. 個人または企業の相当な努力・経験があり
  2. それが結果につながり
  3. その結果が積み重なり
  4. プライド(自信)につながる

②外部から言われて形成されるもの

  1. 所属する企業やチームのメンバーから「うちは他とは違うぞ」と言われ続け
  2. 自分の中での意識が変化し
  3. プライド(自信?)につながる

①は、これは誰にも負けない強みとして相応のスキルと実績があるのでいいと思うんですよね。個人でも企業でも。たまに2と3をすっ飛ばして(結果を出していないのに)プライドだけ肥大化した人も見かけますが、割合としては多くはない。

②は、主に同じ環境にいる人から影響を受けるので、相応の実力を身に着けていないと自尊心だけ高い人間になってしまう可能性もありますが、「この組織に所属するということはこうでなければいけない」みたいなきちんとした教育制度が整っていればいいのではないかと。

生まれてすぐにプライド高い人とか、仕事を始めてすぐにプライド高い人はほとんどいないと思うので、イメージ的にはこのいずれかのプロセスを経てプライドを持つことになる人が多いんじゃないかなと思います。

複合的なプロセスとしては

  1. ①でプライドが形成される
  2. 結果が出てくるので組織が大きくなる
  3. 新しくジョインしたメンバーが組織の歴史も含めて内部教育を受ける
  4. ②のプロセスで新メンバーにもプライドが形成される

このようなケースもありそうです。

これの3~4のところで、1のステップで起こったことや身に着けたスキルなどがきちんと継承されているとよいと思います。

あとちょっと話の方向性が変わるんですけども、この「自発的に生まれるプライド」のプロセス、特に「2.結果につながる」「3.結果が積み重なる」のところの中身が、ここ数年で意味合いが変わってきているように思います。これから先は多くの業務がAIに代替されていくので、「誰でもできることをたくさんこなせる」という型の実績は、おそらくプライドの裏付けにはならなくなっていくと思います。

一方で、「この人だから頼みたい」と思ってもらえるような領域・関係性の中で積み重ねた実績は、AI 時代でも残っていくものなのかなと。同じ「結果が積み重なった」状態でも、その中身が代替可能な作業なのか、それともこの人だから生まれた価値なのかで、プライドの強度は全然違うものになっていくはずです。

 

ウェディングの仕事にプライドは必要なのか?

個人的な意見としては、仕事へのプライドは必要だと思ってます。ちなみにこれはウェディングに限らず。

「えぇ、私なんかが担当でいいんでしょうか…、ありがとうございます!精一杯頑張ります!」みたいな一見謙虚ぽいが自信のなさが見え隠れしてしまう人よりも、「それなら私におまかせあれ」とどんと構えてくれる人の方が、仕事をする上では信用できるからですね。

ただ、その自信の裏付けとなる根拠はあったほうがいいですよね、これまでの実績でも努力でも何でもいいんですけどね。

あと、プライドを持つ領域を広げ過ぎない意識も必要だと思います。

・○○というガーデン付き会場のプロデュースなら誰にも負けない!

であればいいのですが、それがいつの間にか

  • ガーデンウェディングならだれにも負けない!
  • ウェディングプロデュースであれば誰にも負けない!
  • 自分以外のプロデュースはみんなダメ!あのウェディングの会場はここがダメ!

みたいなとこまでいってしまうとプライド高すぎです(まぁそんな人ほとんどいないけど)。これもプロデュース領域に限らず、マーケでも経営でも企画でも全職種に当てはまります。

さらにもう1つ大切な要素として、プライドは自分の中に持つものであって外に向けるものではないとも思います。

自分の目線を無駄に高くするものではなく(他者を見下すものではなく)、自分の中の芯を強くするもの、とでも言いましょうか。自分の自信を裏付ける・強くするためのプライドであって、他人を下に見たり批判することに向けられるものではないのです。

 

ウェディングの仕事のプライドについてまとめ

適切なプロセスを経て自分の中で芽生えたプライドを、適切な範囲で適切な方法で表現・発信・活用していけるとよいと思います。

仕事のプライドは顧客やクライアントへの提供サービスの自信として使うものであり、他事業者や従事者への攻撃意思の根源で使うものではありません。

人数少ない小さい会社だからダメだ、とか、ゲストハウス出身は信用できないからダメだ、とか排他的思考の原因にならないように気を付けたいところです。

最後に少しだけ補足すると、プライドを持つ対象は「立場」や「肩書」ではないということもとても大切な気がしています。「プランナー歴○年」「○○ホテル出身」「○○のチーフ」といった肩書そのものに対してプライドを持つのではなく、顧客に対して価値を提供できているか、そしてその価値を生み出す源泉を自分の中に創り出すための努力を惜しまずに実行できているか。この経験の積み重ねが、結果的に仕事への本当のプライドにつながっていくのだと思います。

肩書は外から付与されるものなので、外を向いて他人と比較するための材料に使われがちです。それに対して、顧客への価値提供と、価値の源泉となる努力の積み重ねは、自分の内側で蓄積していくもの。上の方で書いた「自分の芯を強くするためのプライド」というのも、結局はこの自分の内側に向いている努力のことなのだと思います。

少し別の角度からの補足になりますが、顧客起点のこだわりをロジックとして自分の言葉で言語化し続けることは、プライドの形成プロセスそのものとも重なります。顧客起点のこだわりの持ち方を磨き続ける営みが、結果的にプライドの裏付けを内側に蓄積していく、という関係性なのかなと。

ウェディングプランナー経験者の業務委託案件での働き方に興味がある方、自分だったらどんな働き方ができるのかとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。

この記事を書いたライター

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