ウェディングの仕事にプライドは必要か?

もくじ
こんにちは、アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。
当社で運営している結婚式場とウェディングプランナー経験者の業務委託マッチングサービス「Wedding Me Works」で活躍するプランナーのお話から、ウェディングの仕事をしていく中でのプライドは必要かについてお送りします。
結婚式場やウェディングサービスに「格の違い」はあるのか?
アナロジー社の対法人営業は基本的に市川が担当しているのですが、Wedding Me Worksを含めサービス営業しているとお断りされることももちろん多く、その理由の中で「我々はそこら辺の会場さんとは違いますからね」的なこともたまに言われます。格が違うんですよ、みたいな。
このような言葉をストレートに言われることもありますし、もっと柔らかい表現だけども言葉の端々にプライドを感じさせるような場合もあります。
また、アナロジー社が業界的にはまだまだ無名&零細ということもあり、完全に初めまして企業様の場合だと下に見られてるなぁと感じることも少なくないですね。
もちろん、こちらからの問合せにも関わらず快くご対応いただくこともありますし、お断りでもちゃんと理由を説明していただくこともあります。そういう企業の対応はとてもありがたいし、今回はご縁がなかったけどまた何かの機会で力になれるように提案したいと思っています。
前提として見下されているというか、そのような扱いを受けること自体に対して憤りを感じているとかは全くないのですが、そもそも格の違いってなんだ??それはプライドからくるものなのか??と思ったので、今回はこのテーマについて考えてみます。
そもそも仕事のプライドとは何なのか?
「プライド」
自分の才能や個性、また、業績などに自信を持ち、他の人によって、自分の優越性・能力が正当に評価されることを求める気持。また、そのために品位ある態度をくずすまいとすること。誇り。自尊心。自負心。矜持(きょうじ)。 ※出典:コトバンク
日常会話でもよく出てくるので感覚的にはこんな感じかなと思います。仕事におけるプライドは「自信」と解釈しておけば大きなズレはないかなと。
そして、プライドを持つ主体は個人でも法人でもいいわけですね。
- 自分はこれだけのことができる自信がある
- 弊社はこれだけのことができる自信がある
このどちらでもありえて、これ自体は特に問題ないと思います。
プライドはどのように形成されていくのか?そのプロセス
では次に、なぜこのプライドが形成されるのかについて考えてみます。
プライドに至る過程は以下の2つあって、プロセスによって微妙に違うと思っています。
- ①自発的に生まれるもの
- ②自分以外の外部から言われて作られるもの
①自発的に生まれるもの
- 個人または企業の相当な努力・経験があり
- それが結果につながり
- その結果が積み重なり
- プライド(自信)につながる
②外部から言われて形成されるもの
- 所属する企業やチームのメンバーからやうちは他とは違うぞと言われ続け
- 自分の中での意識が変化し
- プライド(自信?)につながる
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①は、これは誰にも負けない強みとして相応のスキルと実績があるのでいいと思うんですよね。個人でも企業でも。たまに2と3をすっ飛ばして(結果を出していないのに)プライドだけ肥大化した人も見かけますが、割合としては多くはない。
②は、主に同じ環境にいる人から影響を受けるので、相応の実力を身に着けていないと自尊心だけ高い人間になってしまう可能性もありますが、「この組織に所属するということはこうでなければいけない」みたいなきちんとした教育制度が整っていればいいのではないかと。
生まれてすぐにプライド高い人とか、仕事を始めてすぐにプライド高い人はほとんどいないと思うので、イメージ的にはこのいずれかのプロセスを経てプライドを持つことになる人が多いんじゃないかなと思います。
複合的なプロセスとしては
- ①でプライドが形成される
- 結果が出てくるので組織が大きくなる
- 新しくジョインしたメンバーが組織の歴史も含めて内部教育を受ける
- ②のプロセスで新メンバーにもプライドが形成される
このようなケースもありそうです。
これの3~4のところで、1のステップで起こったことや身に着けたスキルなどがきちんと継承されているとよいと思います。
ウェディングの仕事にプライドは必要なのか?
個人的な意見としては、仕事へのプライドは必要だと思ってます。ちなみにこれはウェディングに限らず。
「えぇ、私なんかが担当でいいんでしょうか…、ありがとうございます!精一杯頑張ります!」みたいな一見謙虚ぽいが自信のなさが見え隠れしてしまう人よりも、「それなら私におまかせあれ」とどんと構えてくれる人の方が、仕事をする上では信用できる気がします。
ただ、その自信の裏付けとなる根拠はあったほうがいいですよね、これまでの実績でも努力でも何でもいいんですけどね。
あと、プライドを持つ領域を広げ過ぎない意識も必要だと思います。
・○○というガーデン付き会場のプロデュースなら誰にも負けない!
であればいいのですが、それがいつの間にか
・ガーデンウェディングならだれにも負けない!
・ウェディングプロデュースであれば誰にも負けない!
・自分以外のプロデュースはみんなダメ!あのウェディングの会場はここがダメ!
みたいなとこまでいってしまうとプライド高すぎです(まぁそんな人ほとんどいないけど)。これもプロデュース領域に限らず、マーケでも経営でも企画でも全職種に当てはまります。
さらにもう1つ大切な要素として、プライドは自分の中に持つものであって外に向けるものではないとも思います。
自分の目線を無駄に高くするものではなく(他者を見下すものではなく)、自分の中の芯を強くするもの、とでも言いましょうか。自分の自信を裏付ける・強くするためのプライドであって、他人を下に見たり批判することに向けられるものではないのです。
ウェディングの仕事のプライドについてまとめ
適切なプロセスを経て自分の中で芽生えたプライドを、適切な範囲で適切な方法で表現・発信・活用していけるとよいと思います。
仕事のプライドは顧客やクライアントへの提供サービスの自信として使うものであり、他事業者や従事者への攻撃意思の根源で使うものではありません。
人数少ない小さい会社だからダメだ、とか、ゲストハウス出身は信用できないからダメだ、とか排他的思考の原因にならないように気を付けたいところです。
ウェディングプランナー経験者の業務委託案件での働き方に興味がある方、自分だったらどんな働き方ができるのかとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。