ドレススタイリスト経験者向けの業務委託案件は少ない?その理由と今後の見通し
もくじ
こんにちは、アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。
当社で運営している結婚式場とウェディングプランナー経験者の業務委託マッチングサービス「Wedding Me Works」での事例から、ドレススタイリスト経験者向けの業務委託案件についてをお送りします。
ドレススタイリスト経験者向けの業務委託案件
あると言えばありますが、プランナー経験者向けの業務委託案件と比較するとこの記事執筆時点では多くはありません。実際に活躍しているのは主に下記2つの案件です。
ドレス接客案件
主な業務内容は衣裳合わせの接客で、だいたいの接客時間は新婦衣装だと約3時間、新郎衣装だと約1~1.5時間で設定され、1日に3組~4組の接客を行う内容となっています。
報酬金額は企業によって設定方法が様々ではあるのですが
- 接客単位の場合:新婦衣装4,000円/組、新郎衣装2,000円/組程度
- 日給の場合:12,000円~18,000円/日程度
これくらいの金額が現状では相場となっており、基本プラン以上の衣装を販売した場合はインセンティブがつくこともあります。
ウェディングイベントスタッフ
媒体主催イベントや結婚式場運営企業主催のイベントでの接客スタッフとしての案件で、
- イベント内の顧客誘導
- 結婚式場を紹介ブースでの接客
- その他のイベント
イベントによって役割があり、そのいずれかを担当することになります。
報酬金額は日給で15,000円前後で設定されていることがほとんどで、プランナー経験がないまたは浅い方でも活躍している事例も多いです。最近ではイベント内でドレス試着をコンテンツとしていることも多いので、その場合は試着スタッフとして業務を委託されるケースもあります。
プランナー経験者向けの案件と比較して衣裳接客案件が多くない理由
1.接客枠がサロンのブース数に依存するから
衣裳の接客をする場合は必ずブースが必要になるので、サロン内のブースに空きがないといくら接客できる人がいても接客ができません。そのため、たくさんお客様が来たから外部人材を活用しよう!となったとしても、そもそもの枠数の観点で受けられないことが多く、案件化しにくいのが1つの理由です。
ちなみに、これに対しプランナーの新規接客案件や施行担当案件は人さえいれば受けられることがほとんどですし、逆に受けられないと式場にとっての機会損失になるので案件化しやすいと言えます。
2.そもそも人材不足ではない?
現場のスタイリストの方のお話を聞いているととにかく大変だという声は聞くものの、上記でも書いたようにこれはブース数に対して顧客数が多すぎるから起こっている現象なので、人材さえいれば解決するといった単純な話ではないことも多いです。なので案件化しにくい。
※もちろんこれは全体間での話なので、個別の企業ごとの事例を見ると接客人員がいれば解決する課題を抱えているところもあります。
3.外部人材活用の事例が少ない
フリープランナーは多数いますが、フリーランスのドレススタイリストはかなり少ないです。
これは、ドレスの商品在庫を個人で抱えられないので直接的なドレス提供ができない、となるとじゃあ顧客への提供価値は何か?というとアドバイザリーや特定ドレスショップとの専売契約とかになるのですが、それで認知をとりマネタイズしていくことがかなり難しいから、というのが理由です。
そのため、これまで外部人材を積極的に活用していこうという流れが起こったことはなく、また事例もないので始めにくいというのがあるのも1つの理由だと思います。
今後のドレススタイリスト経験者向け案件の予想
最後に、これは個人的な予想ですがドレススタイリスト経験者の人材活用は今後増えていくのではないかと思っています。
- ブライダルイベントは今後も増える→試着やドレス相談会といったコンテンツがイベント内で企画される→ドレスがわかるスタッフが必須になる→募集が増える
- ドレスショップが式場からの送客だけではなく自社でも集客するようになる→ドレスがわかって集客業務できる人材が必要になるorドレス体験系企画を開催することになり人材が必要になる
私が増えると考える主な理由はこの2つで、経験やスキルを活かせる場は今後増えていくと予想しています。
またこのような流れになると想定した場合、InstagramなどのSNS運用ができる、式場紹介営業ができる、といったスキルを持ったドレススタイリスト経験者の需要はより高まっていくと思うので、もしこれからフリーランスでの活動を考えている方は勉強してみるといいんじゃないかなと思います。
ドレススタイリスト経験者向けの業務委託案件についてまとめ
現時点では決して数は多くないですが、個人的には今後増えていく見込みがありそうだと考えています。
また、挙式披露宴に限らず、親族のみの結婚式、リゾ婚、フォトウェディングとあらゆるスタイルにおいてドレスは必須アイテムになるので、なし婚層が増えていったとしても衣裳関連の仕事はそんなに大幅に減っていかないのではないかとも思っています。
ドレススタイリスト経験者の方で、今回ご紹介したような業務委託案件での働き方に興味がある方、自分だったらどんな働き方ができるのかとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。