ブライダル業界従事者のキャリアパス(社員、副業、異業種、フリーランス)
もくじ
こんにちは、アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。
当社で運営している結婚式場とウェディングプランナー経験者の業務委託マッチングサービス「Wedding Me Works」での事例から、ブライダル業界従事者の近年のキャリアパスについてをお送りします。
ブライダル業界での働き方は多様化した
ここ数年でブライダル業界での働き方のバリエーションはかなり増えました。
- 結婚式場運営企業に雇用され、
- 結婚式場に配属となり、
- そこで勤務する
以前はこのような働き方がほとんどだったのですが、最近ではこのパターン以外で従事されている方も多いです。
- 式場運営企業に雇用パターン(上述)
- フリーランスとして結婚式場からの委託案件を受けるパターン
- フリーランスとして自分で集客した顧客のプロデュースをするパターン
- 異業種に転職したけど副業としてプランナーもしているパターン
などなど。
式場との関係も雇用契約だけでなく業務委託契約や会場利用契約などのケースも増え、本当に様々な形で結婚式に携わっているなぁと感じます
これはこれでいいことだと個人的には思っている一方、働き方という観点で考えるとこれまでのように「どこの会社で働きたいか」を考えればよいだけではなく、さらにそのもう1つ上のフェーズで「どういうスタイルで働きたいか」を考えることが必要になったと言えます。
選択肢が増えると情報収集力と理解力、決断力によって中長期的なキャリア形成の差が顕著になってくるので、これからブライダルで働く人や現役で働いている方にとっては大変な時代になったなと思います。
とはいえ、若いころは馬車馬のように働かされて、働けなくなったら使い捨てられていたような時代と比べれば、自分で自分の道を決められるようになったの大きな進歩ともいえるので、今回はブライダル業界で働く方のキャリアパターンについて書いていきます。
ブライダル業界での一般的なキャリアのルート
ざっと整理してみると、おおよそ以下のようなルートが一般的だと思います。
ちょっと字が小さくてすみません。あと、年齢は目安です。
職種によって式場勤務ではなくサロンやスタジオの場合もありますが、おおよそこのルートのどこかに当てはまりそうです。また稀に新卒からいきなりフリーランスになる人もいますが、ブライダル業界の場合だとそれはレアケース。
①これまで一般的とされてきたルート
特に大手の結婚式場で新入社員向けに話すキャリアパスはだいたいこのルート。結婚式場で経験を積み、管理職になるかエキスパート職を目指しましょう、という流れ。
②自身のブランドを展開・運営するフリープランナー
結婚式場で経験を積んだ後に自ブランドを立ち上げて独立するパターン。ここ数年かなり増えている気がします。
ある程度やり切った後の人(Phase 3)はまだ数は多くないですが、教育や育成に力を入れる人、自ブランドを展開させる人、ブライダルの他の業態にチャレンジする人など様々。
③委託案件を中心に活動するフリープランナー
結婚式場で経験を積んだ後に個人事業主になって式場との業務委託契約で案件を持つパターン。これも増えてますね。元々こうなろうと思って独立したのか、本当は②をしようと思ったけどうまくいかずに③も並行して行っているのかは人によります。
先ほどと同じく数年やった人は(Phase 3)はまだ数は多くないですが、何人かでチーム化する人が多い印象です。
④異業種に転職した後に副業で週末プランナー
結婚式場で経験を積んだ後に別の業界に転職、副業OKだったので週末だけ業務委託契約で案件を持つパターン。まだそんなにいないけど少しずつ増えてますね。
副業解禁の社会的な流れと結婚式場側の業務委託での案件依頼が加速した背景から、今後はもっと増えそうな気がしますね。
その他:同業多職種へ異動、転職する元プランナー
結婚式場で経験を積んだ後にブライダル業界の別の職種に転職または社内異動・職種変更のパターン。
社内異動だとマーケや人事、転職だと媒体法人営業やカスタマーサポート職、専門学校教員などが多いと思います。弊社の場合は何でも屋さんですけどね(読んでるか知りませんけどいつも助かってます、ありがとうございます)。
これまでの経験を活かして、新しいスキルを身に着けたい/働き方を土日休みに変えたい/現場はもういいけどブライダルは好きなので別の形で携わりたい、といった希望からこのパターンになる人も少なくないと思います。
ブライダル業界人のキャリア選択でよく聞く悩みのポイント
ここまで挙げてきたようなルートがあるとした中で、一番難しいというか悩む人が多いなと感じるのが以下のタイミング。
新卒や未経験中途で数年式場で働き(途中で転職しているかどうかは問わず)、一通りのことが自分で出来るようになり慣れが出てきた頃。プランナーを続けるか辞めるか、続けるならこのままか管理職になるかフリーランスになるかのスタイルをどうするかを決める。
で、なぜ悩むかって
- 取り得る選択肢が非常に多くて、違いが分からない
- それでいて年齢的にもキャリア的にもこの後同じ選択をできる状況には戻って来れない
- そしてそれぞれのルートに沿って進んでいる人はいるものの客観的に比較できる人がいない
- だから偏った情報しか得られない
こんな理由からだと思うんですよね。
悩んだ時のできることとしてはいくつかあるのですが
- 周りの人に相談しても、自分の知り合いは同じような境遇の人が多くて参考になりにくい
- 転職エージェントに登録しても転職を勧められるだけ
- それ以外に相談できそうな人もいない
と、なかなかピンポイントで要領を得た回答にたどり着くのは実は至難の業なわけです。
これまでの仕事を通じていろいろな方のお話を聞いていると、悩んで迷って自分で決めたものの後で後悔している人も少なくなさそうだなぁと感じます。時代とともに選択肢も変化していきますし、本当に難しいですよね。
本当に強い人とは?
最後にこれは余談ですが(しかも先述の悩みのくだりをぶった切ること書きますけども)、本当に強い人ってこういう後の人生に関わるような大きな決断をスパッと決めて、そして自分で決めたことを振り返らずに前を向いてやり切っていける人だと思うんですよね。
どうやって正解の道を探そうかと悩むより、自分の選んだ道をどうやって正解にしていこうかを考えているというか。
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羽生善治の名言・格言
https://iyashitour.com/archives/24057
何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。
報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。
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これ僕の好きな言葉なんですよね。正解を見つけることよりも、決めたことを正解にするために継続できることが大事。
今回の記事では主にプランナーについて書きましたが、ブライダル業界で働く方法として様々な選択肢ができた分、自分とは違う選択をした人がまぶしく見えることもあるでしょう。隣の芝は青く見えるものです。
でも、自分にどんなスタイルや働き方が合ってるかは他人と比較して決めるものではないと思うんですよね。
だから、意思を持って自分の道を進める人が1人でも増えるといいなと思うし、その判断に必要な情報を提供するという側面から弊社としてもできることをやってきたいなと思います。
ブライダル業界従事者のキャリアパスについてまとめ
業界の中でも様々な働き方ができるようになってきた分、逆に言えば自分で考えてどのように生きていくかを決めなければいけなくなってもきました。
- 正しい情報を知る
- 流されずに自分の意志で決める
- 決めたことを成果にするために頑張る
本テーマについての意見をまとめるとこんな感じです。
今回の記事の中でもご紹介したような業務委託案件での働き方に興味がある方、自分だったらどんな働き方ができるのかとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。