ブライダル未経験者が業務委託契約でウェディングプランナーとして稼働できる?
もくじ
こんにちは、アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。
当社で運営している結婚式場とウェディングプランナー経験者の業務委託マッチングサービス「Wedding Me Works」での事例から、ブライダル業界未経験者が業務委託契約で稼働できるのか?またその理由についてお送りします。
ウェディングプランナーの役割と業務委託契約について
ウェディングプランナーの役割
ウェディングプランナーは、結婚式のプロデュースにおいて中心的な役割を果たします。結婚式までのスケジュール管理や当日の進行決定、コンセプトメイキング、ウェディングテーマの設定、予算管理、アイテムの提案などの業務を通じて、予算内で最大限の価値を提供するためのプランニングを実施します。
ウェディングプランナーとして高い付加価値を提供するためには、お客様の要望を理解してそれを具体化するための商品知識はもちろんのこと、高いコミュニケーションスキルが求められます。
ウェディングプランナーの業務委託契約での稼働とは?
近年増加傾向にある結婚式場とウェディングプランナーの業務委託契約での稼働は、新規接客業務、施行担当業務、イベント接客など、式場に所属するのではなく案件単位での稼働がメインとなります。フルタイムの雇用とは異なり、契約期間、業務の範囲、支払い条件などが契約書に明確に定義されます。
この契約形態は、柔軟な勤務スケジュールと仕事の選択を可能にし、様々なクライアントやプロジェクトに携わることで経験とスキルを拡大する機会を得られるメリットがある一方で、安定した収入や福利厚生が欠けること、自己管理と自己責任が高度に求められる点はデメリットだと言えます。
ブライダル未経験者が業務委託で稼働するのは難しい理由
結論から書くと、ブライダル未経験者が正社員を経ずに結婚式場といきなり業務委託契約を締結することは相当難しいです。Wedding Me Worksで扱う案件の中で未経験者OKの案件も一部あるのですが、ウェディングプランナーとしての稼働案件ではありません。
主な理由は以下のような内容です。
複雑な業務管理スキルが必要
ウェディングプランナーは、結婚式という複雑で多面的なイベントを管理する能力が求められます。さらに、お客様にとっては一生に一度のイベントかつ高額商品であるため、失敗は許されません。
実際の業務の中には、細部に至るまでの計画の策定、タイムスケジュールの管理、取引先との調整、予算管理などが含まれ、未経験者にとって、これらの多岐にわたる業務を同時に遂行し、変化に対応する能力を身につけることは困難なことが多いのが1つ目の理由です。
お客様からの期待との調和
お客様の期待を満たすことは、ウェディングプランナーにとって最も重要な仕事の一つです。
お客様は、自分たちの特別な日に対して具体的かつ高い期待を持っています。未経験者は、これらの期待を理解し、実現するための知識や経験、洞察力を不足している可能性が高く、これが期待を超える結果を出す上で高いハードルとなり得るのが2つ目の理由です。
緊急時の対応力不足
結婚式の計画と実施には予期せぬ問題が伴うことが多く、これに迅速かつ効果的に対応する能力が求められます。未経験者は、これらの状況に直面した際の問題解決スキルや緊急時対応力が不十分であることが多く、これが結婚式の成功に影響を及ぼす可能性が高いのが3つ目の理由です。
未経験者が業務委託契約するためにできることはあるのか?
業務委託契約は雇用契約とは異なり、クライアントからは即戦力であることが求められます。プランナーとしての経験を勤務式場用に調整する、業務システムを理解するなどを目的とした研修もありますが、プランナー業務そのものを教えるという発想はありません。
そのため、先述のような高い壁に対して式場側が時間を取って育成することがないため、すでに基本的なプランナー業務をできる人が契約して稼働することが基本です。
教育機関やオンラインコースを通じて知識とスキルを習得したり認定資格を取得することもできますが、それを受けたとしても実務未経験者では現場の動きが肌感覚として持ち合わせていないので、やはり業務委託契約での稼働は難しいと言えます。
なので、フリーランスや副業としてウェディングプランナーを始めたい場合は、まず結婚式場で実務経験を積むことを強くおすすめします。なお、その際の会場タイプやウェディングスタイルはこだわりがなければ特に選ぶ必要はありません。
ただし、ウェディングプランナーとしての業務を考えているのであれば、サービスや営業事務など他職種での経験はあまり活きないと考えておいた方が良いでしょう。
未経験者が業務委託契約で稼働するのは難しい理由についてのまとめ
働き方は多様化してきていますし、ブライダル業界の仕事の中でも特にウェディングプランナーを志望する方は今でも多いですが、まずは求人に募集して雇用契約で実務経験を積むことが一番の近道だと思います。
今回の記事でご紹介したような、ウェディングプランナー経験者の業務委託案件での働き方に興味がある方、自分だったらどんな働き方ができるのかとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。