意思を持つ力、意志を言える力がこれからの時代では重要になっていく話
もくじ
こんにちは、アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。
当社で運営している結婚式場とウェディングプランナー経験者の業務委託マッチングサービス「Wedding Me Works」での事例から、フリープランナーが自分に合った業務委託契約案件を探すコツ、見分け方についてお送りします。
自分は何者なのか?
偶然か必然かわからないですが、最近同じような相談を受けることが多いです。
- これからこの式場をどうしていこうかわからない
- これから自分が何をしていきたいのかわからない
今までは社会や業界のセオリーに従っていれば、自分の意志を持たなくても”これさえやっておけば失敗ではない”という状況であることが多かったと思います。
しかし、結婚式場の集客方法や営業方法、あるべきプロダクト(結婚式)、また個人で言えば一人一人に合った働き方が多様化したことで、”こうするのが正解です”というものがなくなりつつあります。
- 昔なら、集客困ったらゼクシィの出稿量増やしとけば正解だったのが、今はそんなことはなくなった。
- 昔なら、会社から与えられた目標の達成を目指して頑張ればよかったのだが、キャリア形成の観点では必ずしもそれが正解とは言い切れなった。
など。
「事業運営や仕事においての正解を探してそれを目指して頑張る」ことが王道だった時代から、「自分/自社が選んだ道を正解にするために頑張る」ことが王道に変わってきていると感じます。
そうなると、個人か企業かにかかわらず、”自分/自社は何をやりたいのか”の意思を持つこと、そしてそれを実現するため日々の取り組むことがより重要になっていくと思うんですよね。
これからの正解がない時代、自分の決断を正解にする時代において、ブレずに生きていくために必要な”意志を持つ力”について今回は考えてみたいと思います。
働く個人は意志を持つことがなぜ重要になるのか?
まず個人の話。
個人が持つ意思とは
- 何がやりたい
- 何を成し遂げたい、実現したい
- これをやることが好き(だからやる)
- こうしているときに達成感や満足感が得られる(からこうする)
このようなことだと考えています。
これをするのが嫌い、その仕事はやりたくない、とかも意志と言えば意志なのですが、これはただの文句なのでここで言う前向きな意志とは別ものとします。
「特にやりたいことはないですし、何をやりたいかも自分でもよくわかりません」
学生の就職相談や転職相談を受けていると、そこそこの頻度でこの言葉を言われます。この場合、上記の定義に当てはめると残念ながら意思がない人だと言えると思います。
で、意志がないと何がまずいのかと言うと、他人から見た時にその人に感じる魅力が「機能」でしかないことだと思うんですよね。要するにその人と関わることが自分にとって損か得かでしかないというか、特にやりたいことがないのなら今できることをやっといてください、という感じになりやすい。
逆に意思がある人であれば、例え今それが実現していなかったことだとしても、想いに共感して一緒に頑張ろう!といった感情も持ちやすい。先に意思が芽生え、努力をし、実力がつき、そして実績ができて、また新しく次はこれをやりたいという意志が生まれる、そんな流れ。
ちなみに、意志がない人と似て非なる人として「やりたいこと、やってみたいことはたくさんあるけど優先順位がつけられない(のでやりたいことがわからない)」と言っている場合もあります。これはちゃんと整理してあげれば意志が固まってくるので何の問題もないです。
青臭く書けば「夢を持つことは大事」っていう表現とも近いかもしれません。なんか僕っぽくないですけど。でも、やっぱり何か自発的な目標を持って頑張っている人って魅力的に映るんですよね。
この意思を持つ力、そしてそれを周りに何と思われようと発信できる力、続けられる力。
こうした人間力やこだわりともいえるものを持つことが、今後はスキルや知識よりも重要になっていくんじゃないかなと思うんですよね。単純な機能やスキルはAIにどんどん代替されていきますから。
意思持つことが重要なのは会社も同じ
会社だとミッションやビジョン、バリュー、最近だとパーパスもそうかな?などと表現されますが、企業運営を通じて何を成し遂げたいのか?の意思を持つことはやはり重要だと思います。
抽象化された上っ面だけのきれいな言葉ではなくて、ほとばしる情熱、みたいな。
で、どんな意志を持つかはそれぞれで全然良くて
- 世界平和でも
- 業界変革でも
- 地域密着でも
- 顧客満足でも
- 業績突破でも
まあ何でもいいと思います。弊社だと「ウェディングの民主化の実現」ですね。だってこれを実現出来たら、顧客はもちろん、従事者も、事業者もいいことたくさんありますからね。
一方、最もまずいのは経営の意思・メッセージがないことだと思います。
なぜこの事業をやっているのか、なぜこの体制や制度にしているのか、なぜこの投資をするのか。1つ1つの意思決定が、会社としての意思に紐づいてなされていることを説明できなければいけない。
もちろん、会社の規模によってはトップが直接発信できないこともあるとは思うのですが、企業としての判断基準が明確でありかつそれをちゃんと説明できることはかなり重要になっていくんじゃないかなぁと思います。
特に採用シーンにおいては、給与や労働時間、勤務地などの条件ももちろん大事ではあるものの、近年では企業姿勢やビジョンを重視するという声も高まってきていると感じています。
なので、企業もしくは事業単位で何を成し遂げたいからやっているのかという意志を持つことは今までよりも大事になると思います。
意思を持つために必要なこと
ここまで意志を持つことの重要性について書いてきましたが、意志を持つためには、情報をインプットしていることと得られた情報から考えられることが必要です。無から意志は生まれません。
極端な例ですみませんですが、ラーメンしか食べたことがない人に「今日の夜ご飯何食べたい?」と聞いても、ラーメン以外の選択肢は出てこないはずです。
これと同じように、「あなたは何がしたいの?」と聞いても、基本的に自分の経験の中からしか発想は出てきません。なので知識や教養、社会一般の常識がない人だと、出てくるものにも限界があります。
なお、ここで指す情報はいわゆるお勉強的なものだけではなく、リアルな体験も含まれます。ベンチャー企業の創業ストーリーとか読んでても、多くの場合に原体験と呼ばれる起業のきっかけになった事象の話が出てきますしね。
このように、何かを学んで疑問を持ったとか感動したとかでもいいですし、自身が何かを経験して強く何かを感じたとかでもいいですし、とにかく多くの情報や体験に触れること、そしてそこから何かの思考を生み出すための感度を高く保つことを意識するといいと思います。
それともう1つ。
これからは自分/自社の意思を対外的に発信できることも重要さを増していくことになると思います。これだけ多くの情報が飛び交う時代では、発信しないと誰にも伝わらないからです。
チャネルは正直何でもいいんですけど、ちゃんとした思いや意思を伝えたければできればテキストがいいんじゃないかなと思います。ここは本題じゃないので今回はさらっと流しますが、ここまでをまとめると
- 意志を持つことは大事
- 意志を持てるようになるためには情報を得る機会や体験する機会を増やすことが大事
- それらの経験から考えることで意思を持てるようになる
- そして何かをやりたい!と思ったら、臆することなく発信することが大事
こんな感じです。
ブライダル業界従事者と企業が意思を持つことが重要である話のまとめ
ブライダル業界従事者にとっては意志を持つ必要性が高まり難しさを感じることも増えた一方、働き方の選択肢や自由度は以前と比べて格段に広がりました。転職もスタンダードになりましたし、今ではフリーランスになって業務委託や副業でブライダルの仕事を続ける人も増えました。
今回の記事では特に深くは触れませんでしたが、ウェディングプランナー経験者の業務委託案件での働き方に興味がある方、自分だったらどんな働き方ができるのかとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。