Magazine

2025/08/19

【好きだけでは続けられなかったあなたへ】 正社員から複業へ、自分らしい働き方を手に入れたプランナーの軌跡…丸山由佳恵さんのケース

「好き」を仕事にできても、それだけで走り続けるのは難しい。ウェディング業界で働く多くの人が、一度はそんな壁にぶつかるのかもしれません。今回お話をうかがった丸山由佳恵さんも、かつては「好き」という情熱と、心身がすり減っていく現実の狭間で深く悩んだ一人でした。
心底あこがれて新卒で入社した結婚式場を退職後、目指したオリジナルウェディングの世界への挑戦。そこで経験したコロナ禍ゆえの事業倒産など様々な経験を経て、彼女がたどり着いたのは「複業(複数の働き口を持つ)」という働き方。平日は派遣社員、週末は業務委託のウェディングプランナーとして、複数の収入の柱を持つことで、かつてない心の安定と自信を手に入れたといいます。
これは、どん底を経験しながらも、自分らしい働き方を見つけ、再び輝き始めた一人のプランナーの物語です。

憧れ、挫折、そして再起。一人のプランナーが輝きを取り戻すまで

高校時代に読んだ一冊の本をきっかけにウェディングプランナーを志し、新卒で憧れの結婚式場に約5年間勤務。その後、フリープランナーのアシスタントや結婚相談所、複数のオリジナルウェディングのプロデュース会社など、多様な現場を経験。コロナ禍や事業の倒産など、様々な荒波を乗り越え、現在は平日に派遣社員として働きながら、週末にWedding Me Worksを通じて業務委託プランナーとして活動中。苦手だった新規営業でエースとして活躍するなど、新たな才能を開花させています。

【お話を聞いた丸山由佳恵さんのプロフィール】

★経歴は?
東海地方の結婚式場→フリープランナーアシスタント→結婚相談所の相談員→複数のブライダルプロデュース会社を経て、現在フリーランス。
★プランナーになった理由は?
高校生の時にブライダルプロデュース会社の経営者が書いた書籍を読み、大きな感銘を受けたため。由佳恵さんはその憧れを胸に、新卒でその著者が運営する結婚式場に入社する。
★現在の働き方は?
平日は派遣社員(コールセンター)
週末は業務委託プランナー(新規営業/施行担当)

理想と現実の狭間で。「好き」を守るために選んだ、複業という新たな道

ウェディングプランナーという仕事への強い情熱を持ちながらも、正社員として働き続けることに限界を感じていた由佳恵さん。体調を崩すほどの激務、理想と現実のギャップ、そしてコロナ禍という未曾有の事態。様々な要因が重なり、彼女は新たな道を模索し始めます。そこには、自分の「好き」を守り、自分らしく生きるための、現実的な選択がありました。

実働と給料の不一致、そしてコロナ禍がもたらした転機

新卒で入社した結婚式場は、社長の著書に憧れて入社したほどの、情熱あふれる会社でした。しかし、その熱量の高さは、時として過酷な労働環境に繋がります。

「大きな理由として、実働と給料が見合わない、頑張りすぎて体調を崩す、の2点がありました。自分の理想としている結婚式を創れないと感じていた心労も大きかったです。」

インタビューで淡々と語られた言葉の裏には、壮絶な日々がありました。
特に、オープニングスタッフとして店舗移動した時期は、「今では考えられないくらい、法律に触れるほど働いていましたね」と振り返ります。
好きだからこそ頑張りたい、でも心と体がついていかない。そんなジレンマを抱えていた時期に、コロナ禍が直撃しました。

「ちょうどオープニングスタッフとして入った時に、コロナ禍にぶつかったんです。いろんな悪循環が一気に押し寄せてきて。このまま業界を続けて大丈夫なのかな、と誰もが思ったのではないでしょうか。」

このままではいけない。こんなタイミングだからこそ、環境を変えて自分の殻を破りたい。
どうせなら、もともと興味があったオリジナルウェディングの世界へ挑戦したい。
…5年間勤め上げたという自信も後押しとなり、未曾有のコロナ禍のなか、彼女は退職を決意したのです。

「もっと自由に」オリジナルウェディングへの憧れと現実

由佳恵さんの根底には、常に「もっと自由に、場所にとらわれない結婚式を創りたい」という強い想いがありました。正社員時代から、フリープランナーとして活躍する先輩に「どうやって生きているんですか?」とインタビューして回るほど、独立への関心は高かったといいます。
退職後は、フリープランナーのアシスタントを経て、オリジナルウェディングのプロデュース会社へ。まさに、自身の理想を追求するためのステップでした。しかし、そこでも厳しい現実に直面します。

「自分は一人でやるより、同じ想いを持ったチームでやりたい、という気持ちが強かったんです。でも、オリジナルウェディングは、事業として売上を立てることが本当に難しい。入社して半年で事業がクローズしてしまったこともありました。」

「好き」や「理想」だけでは、事業は続かない。生活もできない。この経験は、彼女にフリーランスとして生きていくことの難しさを痛感させました。

生きるための選択肢としての「業務委託」

「やりたいことだけでやっていけない、ということを知りました。夢が夢じゃなくなった、というか。」

オリジナルウェディングへの挑戦と挫折を経て、由佳恵さんの考え方はより現実的なものへとシフトしていきます。自分のやりたいこと、つまり自身の屋号でオリジナルウェディングを創るという夢を叶えるためには、まず安定した収入基盤が必要不可欠。そこで浮上したのが、「業務委託」という働き方でした。


「自分のやりたい夢だけでなく、今できることで誰かの力になることは何だろう、と考えました。そして、やりたい夢や仕事を叶えるために、収入を得る手段として、Wedding Me Worksさんを利用させてもらおう、と。生きるために、と表現すると聞こえは悪いかもしれませんが、それが正直な気持ちでした。」

理想を追い求めるだけでなく、地に足をつけ、今自分にできる役割を全うする。その先にこそ、本当にやりたい仕事への道が続いている。そう信じて、彼女は業務委託プランナーとしてのキャリアをスタートさせたのです。

稼働はMax!でも心は軽い。複数の収入源がもたらした、精神的な安定と自信

平日は派遣社員、週末は業務委託プランナー。休みなく働きながらも、「会社員時代より心は軽い」と語る由佳恵さん。
複数の収入の柱を持つ複業スタイルは、彼女に経済的な安定だけでなく、精神的な余裕をもたらしました。
かつて大の苦手だった新規営業で才能を開花させ、周囲を巻き込みながらチームの一員として現場を盛り上げる…現在の充実した働き方に迫ります。

複数の柱が心を守る。複業で手に入れた、精神的な安定とQOLの向上

現在の由佳恵さんの1週間は、多忙を極めます。月曜から木曜はコールセンターで派遣社員として働き、金土日は業務委託のプランナーとして新規接客や施行の打ち合わせに臨む。物理的な休みは、ほぼありません。

「実際ほとんど休めていません(笑)。でも、会社員時代もずっと激務だったので、仕事の仕方に大きな変化はあんまりなくて。むしろ、今の方が体調は良い。休んではないんですけど、崩してはいないので。」

理由は、精神的なストレスの軽減にあるようです。

「会社員の立場が、自分を苦しめていた部分がありました。会社に貢献しなければ、成果を出さなければ、と常に思い詰めていて。でも、辞めたら生きていけないかもしれない恐怖もあって、すごく苦しかったんです。
今は、収入の柱が何本かある状況で、『これがダメでも、あれがある』と思える心の余裕が、一番大きいですね。だいぶストレスは少なくなりましたし、今の働き方が自分に合っているんだな、と感じます。」

また、働き方の自由度も大きく上がったと実感しています。
会社員時代には難しかった、土日に旅行やライブの予定を入れるために休暇をとれるようになり、「かなりQOLが上がりました!」と笑顔を見せてくれました。

苦手だった新規営業への挑戦と、エースへの道

現在、人気フォトウェディングスタジオでエース級の活躍を見せる由佳恵さんですが、もともとは新規接客が「大っ嫌いだった」そうなのです。

「正社員時代は、本当に全然成約が取れなくて。半年くらい未成約の時もありました。同期の中でも下から数えるくらいのレベルで、毎週ロープレ漬けの日々。本当に嫌でしたね…」

では、なぜ自ら新規営業の道を選んだのでしょうか。

「もう腹をくくったんです。オリジナルウェディングで挫折を経験し、やりたいことだけではやっていけないと知った時に、一度『営業』に特化してチャレンジしてみよう、と。自分が最後まで担当することに固執せず、営業という窓口の中でお客様を幸せにできるのではないか、と思えたのが大きな心の変化でした。」

発想の転換が、彼女の才能を覚醒させます。担当したい気持ちを手放し、目の前のお客様と、所属するスタジオの商品の魅力に集中する。
結果、面白いように成約が取れるようになりました。

「数字が伸びると嬉しいし、フォトスタジオの皆さんも喜んでくれる。その人たちに貢献できている感覚が、すごく嬉しいんです。」

業務委託の立場になったから、苦手意識を克服できただけでなく、新たなやりがいとスキルを得て、短期間で新規接客のエース級に成長できたと由佳恵さんは考えています。

「社員くらい馴染む」人間関係構築術

業務委託という立場は、ともすれば孤独になりがちに…ところず由佳恵さんは「自分で言うのは図々しいですが、かなり良好な関係が築けていると思います」と教えてくれました。
秘訣は、彼女の積極的なコミュニケーション姿勢にあります。

「外部の人間ではあるけれど、『あなたたちと同じ気持ちです』というマインドは、最初から出すようにしていました。嬉しいことや悔しいこと、その感情をみんなで共有したい。お金を稼ぎに来ているだけ、というスタンスでは、自分も楽しくないですから。」

取れなかった案件があれば、社員に頼んで1時間半も反省会に付き合ってもらったり、自身の接客を録音してフィードバックをお願いしたり。
由佳恵さんの「この現場で役に立ちたい」熱意と積極性が、周囲の心を動かし、いつしか「もう完全に社員みたいだね」と言われるほどの信頼関係を築き上げているのです。

会社のせいにできない世界。Wedding Me Worksで手に入れた責任感と自己肯定感

数ある選択肢の中からWedding Me Worksを選び、活動の拠点としている由佳恵さん。
そこには、転職活動時代から続く、キャリアアドバイザーとの強い信頼関係がありました。Wedding Me Worksというプラットフォームを通じて、彼女はフリーランスとして不可欠な「責任感」と、揺るぎない「自己肯定感」を学び取っていきます。

「キャリアアドバイザーさんがいたから」信頼関係が生んだ安心感

由佳恵さんとWedding Me Worksとの出会いは、Wedding Me Worksが設立される以前、現在の担当キャリアアドバイザーが転職エージェントとして活動していた時代に遡ります。

「元々、担当の方には転職の際にお世話になっていました。その後、新しいサービス(Wedding Me Works)を始めるとSNSか何かで知り、ご連絡させていただきました。選んだ理由は、担当の方がいたからです!安心できました(笑)。」

業務委託という働き方は初めてで、不安も大きかったという由佳恵さん。そんな彼女の背中を押したのは、他でもない、「信頼できる人」の存在でした。困ったことがあれば、光の速さでレスポンスを返してくれる。その安心感が、新たな挑戦への勇気を与えてくれました。

「自分で考えて行動する」責任感が自己肯定感に

会社員とフリーランスの最も大きな違いは、「責任の所在」だと由佳恵さんは考えています。

「会社員だと、どこか会社に守られている、ミスをしても誰かがフォローしてくれる、そんな気持ちがどこかにあったんです。
でも今は、自分で考えて自分で行動する重要性を日々感じます。自分で責任感を持って行動しなければ、成果にも仕事の継続にもつながらないと学びました。」

責任感は、彼女に大きな変化をもたらしました。それは、自己肯定感の向上です。
過去の経験と現在の努力が、正当に評価され、結果として表れる。その手応えが、彼女の自信を育んでいるのです。

「会社員の時は周りに優秀な方がいると、その人と比べ、自己肯定感が下がり落ち込む日々が多かったです。今は、自分で結果を出した分だけ報酬に繋がりますし、比べる対象が自分自身なので、落ち込むことも減りました。」

直接やりとりできるシステムと、困った時のサポート体制

Wedding Me Worksの魅力は、担当者との人間関係だけではありません。働きやすさを支えるシステムも、彼女の活動を後押ししています。

「他のエージェントさんだと、間に人が介在することが多いですが、Wedding Me Worksを通しての仕事は、会場との距離が近いと感じますね。
例えば、Wedding Me Worksはシフトも自分で提出できますし、会場の方とのメッセージのやりとりも自分で直接行います。なので、困った時だけキャリアアドバイザーさんに連絡する、というスタイルなんです。」

この現場との近さが、より深い関係性の構築を可能にしています。自由度高く、自律的に動けるシステムと、いざという時に頼れるサポート体制。その絶妙なバランスが、Wedding Me Worksの大きな魅力なのかもしれません。

「好き」を続けるためのライフライン。複業の先に見据える、ブレない夢の形

様々な経験を経て、複業という自分らしい働き方を見つけた由佳恵さん。彼女の視線は、安定した現在に安住することなく、その先にある未来を見据えています。
ブレない夢の実現と、人としてどうありたいか。彼女が描く、これからの人生の目標とは?

「好き」を続けるための、収入の柱と夢への手がかり

由佳恵さんの最終的な目標として、フリープランナーとして自身の屋号を持ち、オリジナルウェディングやフォトウェディングを新郎新婦とともに創っていく夢があります。しかし、過去の経験から、その道だけで生計を立てる厳しさも痛感しています。

「自分の屋号を持っての活動が目標ですが、フリープランナーだけで稼ごうと思っているわけではないんです。好きだからやりたい。夢がなくなるのは、自分としては苦しいので。」

だからこそ、業務委託の仕事は、彼女にとって単なる収入源以上の意味を持ちます。

「もし自分の案件で受注できるようになったとしても、呼んでいただける限りは、ずっとお世話になりたいと考えています。」

安定した収入の柱があるからこそ、心置きなく好きな夢を追求できる。由佳恵さんにとって業務委託の仕事は、彼女の夢を支える、不可欠なライフラインとして機能しています。

「だからこそ、どこに行っても、『社員くらい馴染んでるね!』と言っていただけるのが目標です(笑)
外部の人間、という壁がどこかにあると、やっぱり良くないと思うんです。だから、そういう意味でも、現場に馴染みたいな、と。」

由佳恵さんの人間関係構築術の根幹にある想い…委託先のチームの一員となり、貢献することで、お客様にも安心感を与えられる。
信頼を勝ち得て築いた居場所や人脈は、いつか自身のチームを創る時に、大きな力となるはず。
そう強く信じていま、由佳恵さんは複数の働き口を掛け持ちする「複業」を業務委託で叶えながら、夢に向かって着実に歩みを進めています。

「今」を自信を持って生きられる人になる

様々な困難を乗り越え、由佳恵さんが手に入れた一番大きなものは、自分自身への自信かもしれません。

「『今』を自信を持って生きられる、そんな人になりたいです。」

インタビューの最後に語ってくれた言葉。
会社員時代、他者と比較し、自己肯定感が下がっていた日々はもうありません。自分で考え、行動し、結果を出す。その繰り返しの中で得た成功体験が、彼女を強くしました。
腹を括って一歩を踏み出せば、必ず道は拓ける。由佳恵さんの今の生き方が、確実に証明してくれています。

働き方に悩むあなたへ。由佳恵さんが伝えたい、Wedding Me Worksの働き方をおすすめしたい方

・正社員の働き方に疲れちゃった方
 「好きだけど、今の働き方はもう限界…」。そう感じているなら、一度環境を変えてみる価値はあります
・頑張りを正当に評価・報酬に繋げたい方
 フリーランスは、自分の努力が直接結果に結びつきます。成果が報酬として返ってくることに、やりがいを感じる人にはぴったりです。
・フリーランスに興味はあるけど、一歩踏み出すのが怖い方
 「何から始めたらいいかわからない」「一人でやっていくのは不安」。Wedding Me Worksのように、信頼できる担当者がいて、サポート体制が整っている場所なら、安心してスタートできます。
・収入の柱を増やして、精神的な安定を得たい方
 一つの収入源に依存する働き方が不安な方へ。複業で複数の柱を持つことで、心の余裕が生まれ、新しい挑戦への意欲も湧いてきます。

『Wedding Me works』へのお問い合わせ

「すぐに業務委託のウェディングプランナーとして働きたい!」
「もっと詳しく話を聞きたい!とりあえず相談したい!」方はこちらから

「そもそも、業務委託のウエディングプランナーってどういう働き方なの?」「業務委託はアルバイト・派遣社員・契約社員とは何が違うの?」…と基本的な疑問や、雇用形態について知りたい方はこちらの記事を。

この記事を書いたライター

新着記事